5年ぶりに来日したアメリカのロックバンド、ボン・ジョヴィ。彼らが5年ぶりに行った来日公演の様子をお届け。(フロントロウ編集部)

 2013年にリリースしたアルバム『ワット・アバウト・ナウ』から約3年、32年間在籍していたレーベルと決別し、2016年に新レーベルからアルバム『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』をリリースしたボン・ジョヴィ。そしてそれにともない2017年からツアーを行ってきた。

 東京ドームには、5年ぶりの来日を心待ちにした人たちが集結しており、見渡す限り人、人人。コンサートがはじまる前から、ボン・ジョヴィの人気が健在だということを証明。19時開演だった東京ドーム公演。海外アーティストの公演で、開演時間にぴったりはじまるのは稀で、時間を押してスタートする公演が多い。ところがボン・ジョヴィは、早く会いたい日本のファンに応えるように、なんと開演時間2分前にスタート。

画像1: Masanori Doi

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 会場にいた人たちの視線がステージに向けられると、ボン・ジョヴィのメンバーたちが大歓声と共に次々と姿を現した。そして最後に登場したのは、フロントマンのジョン・ボン・ジョヴィ。1曲目は新生ボン・ジョヴィを表現するかのようにアルバムのタイトルでもある「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール」を披露。そして続いて披露した「レイズ・ユア・ハンズ」では、会場全体が曲と合わせて手を挙げて一体感を見せた。

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 ここでジョンは5年ぶりに再会した日本のファンに向かって「コンバンハ、東京!」と日本語で語りかけ「久しぶりだね。5年ぶりだよ。みんなに会えて嬉しい」と会場を見回して挨拶。その後続いたのが、「ユー・ギブ・ラブ・ア・バッド・ネーム」。アカペラで最初の部分を歌うと、その後ファンに歌わせて会場の熱気が早くもヒートアップ。その後も新旧楽曲の楽曲を織り交ぜて披露し、大御所ならではのセットリストで多くのファンを魅了した。

 ライブが中盤に差し掛かった頃、ジョンは今年ボン・ジョヴィがロックの殿堂入りを果たした時のことを話しはじめた。「今年の最初、アメリカに戻ってツアーを行ったんだ。そして俺たちは、ロックの殿堂入りを果たした」と語ると会場からは割れんばかりの拍手が送られ、メンバーたちを祝福。それからロックの殿堂のコンサートでも披露した「ホエン・ウィー・ワー・アス」をパフォーマス。

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 そこから大ヒット曲「イッツ・マイ・ライフ」や「ウィ・ドント・ラン」「キープ・ザ・フェイス」などを続けて披露。「ベッド・オブ・ローゼス」では、ステージの花道までジョンはスタンドマイクを抱えて移動し、ファンの顔をひとりひとり見ながら、アイコンタクトを取るように聴かせた。

 「レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー」ではファンが合唱。ここからはラストスパート。ジョンが自らギターを抱えた「フー・セイズ・ユー・キャント・ゴー・ホーム」、「アイル・スリープ・ホエン・アイム・デッド」、そして本編最後の「バッド・メディシン」では、ジョンが腰を振ったり、投げキッスしまくり。

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 ここでメンバーたちはステージ上からはけてしまうが、鳴り止まないアンコール。メンバーたちはその声に応えるようにもう一度ステージに登場。そして当初のセットリストにはなかった「ウィー・ワーント・ボーン・トゥ・フォロー」から「ブラッド・オン・ブラッド」を全力で演奏。「アイルビー・ゼア・フォーユー」では、会場でファンが灯したライトを堪能するように、じっとみつめたジョン。観客に歌わせるシーンでも大満足だったのか、その歌声に拍手を送り、ガッツポーズ。その後「ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ」と続き、彼らが東京公演最後に持ってきた楽曲は、やはりあの曲。

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 そう、誰もが一度は聞いたことがある「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」。メンバーはこの歌をファンと熱唱し、5年ぶりの来日公演は大成功のうちに幕を閉じた。

メンバーの奮闘に感服

 ボン・ジョヴィの楽曲には必要不可欠なティコ・トーレスの力強いドラム。そして足を怪我していたのか、サポーターをしながら「ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ」では、前半と後半で瞬時にギターを変えながら演奏したフィル・X。キーボードを何度も2つ使いするという超人技を見せたデヴィッド・ブライアン。そしてジョンを支え続けたギターのジョン・シャンクスとベースのヒュー・マクドナルド。そして56歳とは思えないパワフルな歌声で最後まで会場を魅了したジョン。

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 彼らのアジアでの公演は日本だけで、これから2019年までオセアニアやヨーロッパを回ってパフォーマンスを行う。5年ぶりの来日は中休みがなく、ハードスケジュールだったけれど思う存分日本で暴れまわった。(フロントロウ編集部)

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