ナタリーの「困惑した」発言にジェシカも“困惑”
新作ミュージカル映画『Vox Lux(ヴォックス・ルクス)』でポップスターの主人公を演じるナタリー・ポートマンが、米USA Todayのインタビューで、ショービズ界では女性が「性の対象」として扱われ、性的に搾取されることが多いと発言。その際に、ジェシカ・シンプソンを例に挙げたことが思わぬ“いざこざ”へと発展してしまった。
「まだ10代の頃に、ビキニ姿のジェシカ・シンプソンが表紙の雑誌に『私は処女です』と書かれていたのを見て、困惑したことがあったわ。当時まだ少女だった私や女性たちに、一体何を訴えようとしているのかがわからなかったの」
ナタリーはジェシカ個人のことを批判したのではなく、性を売りにする社会の風潮を批判したかったのだろうが、実名を出されたジェシカが“自分のことを批判された”と感じるのは無理もない。このナタリーの発言がニュースとしてネット上に発信されるや否や、ジェシカは自身のインスタグラムを更新し、複雑な胸中を明かした。
「ナタリー、私がまだ処女だった1999年当時に撮影したビキニ姿のグラビア写真が、あなたのことを『困惑させた』という内容の記事を読んでガッカリしました。私と同じく有名人のあなたならわかると思うけど、自分に対する人からの“心象”を自分ですべてコントロールすることはできないし、この業界ではとくに決められた型に収められることも多い。でも、私は自分らしくあることの大切さを教えられて育ち、あの当時、女性が様々なかたちで自分を表現することを誇りに思っていたし、今でもそう思ってる。セクシーなビキニ姿で、自信を持って自分の体を表現することは、『セックスをする』ことにはつながらない。私はこれまでほかの女性たちのロールモデルとして、どんな姿だろうと、どんな服を着ようと自由だし、誰かとセックスする・しないもすべての選択は自分自身にあるということを示してきた。私たちひとりひとりに、(自分で決断する)パワーがある。私はほかの女性が自分で選択したことを批判したりはしない。タイムズアップが盛んな今、あなたは女性たちのために善い行いをたくさんしているのだから、ぜひこれを機にほかの女性の意思や選択を尊重してほしい」
ちなみに、この投稿を見たナタリーはインスタグラムを通じてすかさずジェシカに返信をして、「あなたのことを批判するつもりはまったくなかったの。もしも私の言葉があなたのことを傷つけたのならごめんなさい」と謝罪。
「同じ業界で働く人間として、『女性はこうあるべき』という間違ったメッセージを、メディアが世の中の女性や少女たちに発信していることへの懸念を伝えたかっただけなの」と釈明した。(フロントロウ編集部)