元婚約者の緊急事態にいてもたってもいられず…
スピード婚約から一転、今年10月にアリアナ・グランデと破局&婚約を解消したピート・デヴィッドソンが、つい先日、自殺をほのめかすようなメッセージをSNSに投稿し、心配したファンから通報を受けた警察官がピートの自宅に出動する事態にまで発展した。
事の発端は、ピートがインスタグラムに投稿した“意味深メッセージ”にある。
「もうこの地球上にいたくない。君のためにここに残ろうとベストを尽くしてるけど、それもあとどれくらいもつかわからない。これまで人々を助けたい一心で頑張ってきた。どうかこの言葉を覚えておいてくれ」
「地球上にいたくない」という発言が、「死にたい」というネガティブな思想とも考えられることから、このメッセージを見た多くのファンや友人がピートからの「SOS」だと解釈。アリアナも何か悪い予感がしたのか、いてもたってもいられず、当時ピートがいたとされるロックフェラー・センターまで様子を見に来たことをツイッターで明かした。
「下にいる。あなたが助けを必要としているなら私はどこにも行かない。あなたのそばにはあなたが必要とする人がいて、それが私ではないことはわかってる。でも私はここにいるわ」
真相は定かではないが、ピートは例のメッセージを投稿した当時、出演する人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』の収録のためにスタジオにいたと言われており、アリアナが駆けつけたロックフェラー・センターのなかにそのスタジオがある。
ちなみに、米New York Timesによると、その後警察官がニューヨーク市内にあるピートの自宅を訪ね、彼の無事を確認したという。
アリアナの冗談がきっかけ?
ピートが例の発言をするにいたった経緯ははっきりとはわかっていないが、その直前にアリアナが発端となったある“騒動”が起こっていた。
先日、ラッパーのカニエ・ウェストが同じくラッパーのドレイクに対して、過去のいざこざから怒りのツイートを100件以上投稿した件に、アリアナが「みんな、今、オンライン上で大人の男性同士の言い合いが発生していることは承知だと思うけど、マイリーと私はそれぞれ、今夜、とっても美しい新曲をリリースしようとしているわ。(彼らが)ほんの数時間だけでいいから、お行儀よくしていてくれれば、私たち女子にスポットライトが当たると思うのよね。そうなったら最高だわ」とコメント。
ところが、アリアナのこの発言をメンタルヘルスの問題を抱える人たちへの「侮辱」だと感じたカニエが、アリアナの言動をやんわりと批判。
「アリアナがクールに見せるためにこの発言をしたことも、誰かを傷つけるつもりがなかったこともわかっている。でも、俺はほんの冗談だとしても、俺のことをリスペクトしてくれて、好いてくれる人からこういうコメントをされるのが嫌なんだ」
カニエから非難されたことをうけて、すぐさまアリアナが「もしあなたを怒らせたならごめんなさい。あなたの気分が良くなることを願っているわ」と謝罪して、この騒動は終結したと思われたのだが…。
双極性障害を告白しているカニエと同様に、自身も精神疾患の一種である境界性パーソナリティ障害(以下BPD)を抱えているピートは、一連の出来事に思うところがあったようで、アリアナの名前こそ出さなかったが、メンタルヘルスの問題を抱える人たちをバカにするような発言をする人たちを痛烈に批判。
「自分のために立ち上がり、メンタルヘルスのために主張してくれたカニエ・ウェストのことを称賛する。メンタルヘルスについて正直になることがどれだけ難しくて怖いことか僕にはよくわかる。僕らにはカニエみたいな人が必要なんだ。君の勇気ある行動と、メンタルヘルスについて正直に語ってくれたことを絶対にバカにするべきではない。そういう行為を見ると本当に胸糞が悪い」
ピートは上の投稿をした直後に、例の自殺をほのめかすような発言をしており、この一件が彼の精神面に何らかの影響を与えた可能性も。
ちなみに、ピートから批判されたことが理由かはわからないが、アリアナはツイッターで「バカなジョークを言ってごめんなさい。誰かを傷つけるつもりはなかったの。私はみんなにただ健康で幸せでいてほしい。心の底からそう思ってる」と、再度反省の言葉を口にしている。(フロントロウ編集部)