子供から大人まで、幅広い層の人々に夢や希望を届けているディズニーアニメの数々。そんなファンタジーの世界に、ある不適切な写真が紛れ込んでいたという逸話がある。
物語やシーンとはまったく関係のない“裸の女性”の写真が映り込んでいたのは、1997年にアメリカで公開された『ビアンカの大冒険』。
日本でも1981年に公開された同作は、主人公のミス・ビアンカと相棒のバーナードという2匹のネズミが、ニューヨークの港に流れ着いた瓶の中に入っていた手紙を手がかりに、ある女の子を助けに行くという冒険ファンタジー。
問題の写真が映り込んでいたのは、本編開始から約38分後のシーン。
アホウドリのオービルの背中に括りつけたイワシの缶詰の空き缶に乗り込んだミス・ビアンカとバーナードが、ニューヨークの街を飛びまわるスリル満点のシーンで、背景に写る建物の窓に作品とは不釣り合いな「トップレスの女性」の写真が、ほんの一瞬だけチラリと映り込んでいる。
映像で見ると、注意して見なければまったく気づかないレベルなのだが、ディズニーは「不適切なイメージが収録されてしまった」として、1999年に同作が収録されたVHS(ビデオカセットテープ)約340万本のリコールを実施した。
ディズニーは、劇場で公開された映画版には問題の写真は写り込んでおらず、VHS版を収録・編集する際に何者かによって挿入されたものであると発表している。(フロントロウ編集部)