2018年のグラミー賞で主要2部門にノミネートされたシンガーソングライターのジュリア・マイケルズの新EP『Inner Monologue Part 1(インナー・モノローグ・パート・ワン)』から、収録曲「Anxiety(アングザイエティ)」が先行公開された。
同曲には以前からジュリアが楽曲制作に協力してきた、友人でシンガーのセレーナ・ゴメスが参加している。
2人とも不安障害を抱えているという共通のバックグラウンドがある、セレーナとジュリア。
2018年末まで精神療法施設に入所していたセレーナにとって退所後初の楽曲となる『Anxiety』では、日本語に訳すと「不安」や「心配」となるタイトルの通り、キュートでリラックスした雰囲気のメロディーとは対照的に、楽しい時間を過ごしている時でも、つねに心の奥にに抱えている不安や悲しみや、他人にはなかなか理解されない辛さやもどかしさなどが歌われている。
以下『Anxiety』の歌詞を抜粋して翻訳。
「社交的になろうって、できる限り頑張ってる/でも、友だちとあれこれ予定を立てても、ドタキャンしてくれないかなって思ってる/そのくせ、後になって今頃みんな楽しんでるんだろうなって深読みしたり/私もあの子たちみたいだったらいいのにって願ってる」
「私ってなんだかいつも謝ってる気がする/ちゃんと上手くやれてるときだって、まともじゃない気がして/元カレたちはみんな、私は扱いにくいって言う/まあそれは自分でも認めるけど」
「友だちはみんな、これ(不安)がどういうものなのかなんて知らない/私が眠れない夜を過ごす理由も彼らにはわからない/薬でも飲んで治せたらいいのに/ちぇっ、もっと簡単なことならいいのに/みんなには、これが何なのかわからない」
同曲のリリースとほぼ同時にインスタグラムにジュリアとのツーショットを投稿したセレーナは、こんなメッセージで『Anxiety』への想いを明かした。
「私の大切なソウル・シスター。ジュリア、あなたは私の人生において大きな存在の1人よ。私が自分自身に疑念を抱いているとき、あなたは勇気を持つことを教えてくれた。この曲は“不安”を経験したことがある私にとって、とても大切な曲。そして、多くの人たちにとっても重要な意味を持つものだと思う。もし、あなたが、この曲で歌われているような感情を持っているとしても、あなたは一人じゃない。この歌に込められたメッセージは伝えられるべきもの。みなさんに気に入ってもらえますように! 」
セレーナのヒット曲「バッド・ライアー」や「ハンズ・トゥー・マイセルフ」などの制作協力のほかにも、ジャスティン・ビーバーの「ソーリー」やガールズグループのフィフス・ハーモニーのデビュー曲「ミス・ムービン・オン」の作詞など、数々のアーティストへの作詞協力や楽曲提供で知られるジュリア。
新EP『Inner Monologue Part 1』には、ワン・ダイレクションのメンバーで現在はソロ活動中のナイル・ホーランとのコラボ曲「What a Time(ホワット・ア・タイム)」も収録。こちらも音源が公開されている。
全6曲収録の同EPは、米現地時間の1月25日にリリースされる。(フロントロウ編集部)