数年前から、環境保護や健康上の理由、そして倫理的観点から肉、魚介類、卵、乳製品などをやめ、植物性の食材のみを摂取するヴィ―ガン(完全菜食主義)へと転向しているビヨンセ。
夫のジェイと一緒に菜食主義のライフスタイルを推進しているビヨンセは、2015年に、長年にわたって専属トレーナーを務めてきたマルコ・ボルヘスとともに「22 Days Nutrition(22デイズ・ニュートリション)」と呼ばれるヴィ―ガン食のデリバリー・サービスを立ち上げたことでも知られている。
そんなビヨンセ夫妻が、新たに始動したのが、菜食主義にシフトすることで、地球環境を改善しようと訴える「The Greenprint Project(ザ・グリーンプリント・プロジェクト)」。
菜食主義を広く普及させるため、ビヨンセとジェイは、同プロジェクトを通じて、ヴィ―ガンとなった応募者の中から抽選で1名に、今後30年間にわたり、ビヨンセかジェイ、もしくは夫妻が共同で行なうコンサートを無料で鑑賞できるという夢のようなキャンペーンも発足した。
ビヨンセとジェイは同プロジェクトの特設ページに連名で下記のコメントを寄せ、菜食主義の大切さを強調。たくさんの応募者を募っているほか、自身のSNSでもフォロワーたちに呼びかけを行なっている。
「1回分の食事を植物性の食材のみを使ったメニューに変えるだけでも、二酸化炭素排出量の削減や水質保全といった、健康や地球環境にとって非常に有益なインパクトを与えることができます。私たちは、みなさんに、私たちと同様に、菜食主義のライフスタイルへの転向にチャレンジしてみて欲しいのです。そして、そんな、みなさん自身の健康と地球の健康を守るための努力をきちんと評価したい。あなたのGreenprint(菜食主義生活への転向の様子)をシェアしてください。そして、私たちが今後行なうコンサートへのチケットを獲得するチャンスに応募してください!」
抽選への応募条件は、アメリカ在住の18歳以上であることと、菜食主義への挑戦を誓約すること。
すぐに全ての食事をヴィ―ガン食にしなくてはいけないという決まりがあるわけではなく、応募画面では、「朝食のみヴィ―ガンにする」、「1日のうち2食をヴィ―ガン食に切り替える」、「月曜日は動物性の食品を口にしない」といった、さほど厳しくない誓約も選択できるようになっている。
当選者が同伴者1名とともに参加できるのは、ツアー1回につき1公演で、フェスなどでのライブは含まれないという制約があるが、チケットがなかなか取れないこととで有名なビヨンセやジェイのライブが一生のうちに何度も無料で観られるとなると、やはり豪華!
残念ながら、日本からは参加することはできないが、同プロジェクトのサイトには菜食主義が地球環境に及ぼすポジティブな影響などに関する詳しい情報が集約されており、一見の価値はある。
2018年のコーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務めた際には、パフォーマンス当日まで22日間のヴィ―ガン食ダイエットに取り組み、その様子をSNSで公開していたビヨンセ。
今回も、自身の影響力を活用して少しでも菜食主義者を増やすことで、地球の未来を明るい方向へと導くことを目標としているようだ。(フロントロウ編集部)