未成年者をふくむ複数の女性を洗脳し、「性奴隷」として自宅に軟禁していたなどの疑いがあるシンガーのR.ケリーが、女性たちに対する性的虐待の容疑で起訴。警察が逮捕令状を請求した。(フロントロウ編集部)

 2019年の年始、複数の女性たちに対する性的暴行や未成年へのレイプ、セックスカルト疑惑などを告発するドキュメンタリー番組『Surviving R. Kelly(サバイビング・R.ケリー』が放送されたことがきっかけで、長年にわたる悪行が再び注目を集めることとなったシンガーのR.ケリー

 同番組の影響で、警察が捜査に乗り出したことが伝えられていたが、米現地時間の2月22日、ケリーが10件におよぶ女性たちへの悪質な性的虐待の罪で起訴された。

 米CBSシカゴは、10件のうち1件に関しては被害女性の年齢は明かされていないものの、残りの9件については女性たちは事件当時13歳から16歳の未成年だったと報じているほか、すべての起訴がクラス2の重罪に値すると伝えている。

 米The Wathington Postは、シカゴ裁判所がケリーに対する逮捕令状を発行したと伝えており、その後行なわれたイリノイ州クック群の州検事の会見では、現地時間23日の午後、ケリーの保釈尋問が行われる予定であることが発表された。

画像: 「未成年を性奴隷」R.ケリーに逮捕状、10件の性的虐待容疑で起訴

 20年以上にわたり、複数の未成年女性を性奴隷にして自宅に軟禁するなどの性的暴行で訴えられながらも、無罪判決や示談となり、これまで一度も罪に問われなかったケリー。

 世間では彼の音楽をボイコットする動きも起こり、彼とかつて共演したことがあるアーティストたちも、ストリーミングサービスからコラボ曲を取り下げるなどの抗議を行っていた。

 今回のケリーの起訴を受け、『Surviving R. Kelly』のプロデューサーとして、たくさんの被害者たちの声に耳を傾けてきたタマラ・シモンズは「この日をずっと待ちわびていました」と米CNNにコメントしている。(フロントロウ編集部)

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