シンガーのアリアナ・グランデとスピード婚約しながらも、その約3カ月後に破局・婚約破棄して世間を騒がせたピート・デヴィッドソン。
2人の破局の原因について、関係者は当時「あまりにもすべてが早く進みすぎていた」ことだと証言していたが、アリアナとピートが交際中だった2018年9月に亡くなった、アリアナの元彼でラッパーのマック・ミラーの死も少なからず影響していると言われている。
これまでピートがマックについて口を開いたことはなく、マックの死についてどう思っているかについても明かされてこなかった。
しかし、最近出演したコメディショーでの公演の最中に、ピートがマックを擁護する行動に出て話題となっている。
米ニュージャージー州で行なわれたショーのステージで、“自宅で亡くなった友人”に関するエピソードを披露しようとしたピート。
「ある俺の友人が自宅アパートで亡くなった…」と話し始めたところ、客席にいたある男性が「マック・ミラーのことだろ!?」とシャウト。
この心無いひと声に、ピートは公演を一時中断し、「まじかよ!? 今、言ったやつ誰だ? 今すぐ出て行ってもらおう。(周囲の人は)そいつのクソみたいな顔を指差してくれ」と不快感を滲ませた。
つづけて、ピートは「そいつが会場から出ていかないなら、俺はショーを続けない」とショーの続行を拒否。「奴を見つけてくれ。じゃなきゃ俺が帰る。チケット代は返してやるから、とにかくそいつをここからつまみ出してくれ。俺のショーにお前みたいな奴は要らない」と、冷静に突き放した。
海外のスタンドアップ・コメディーショーでは、観客が演者のパフォーマンス中に合いの手や野次を飛ばすことが多いが、ピートは、アリアナの元恋人であるマックの死を嘲笑しようとしたこの男性客が許せなかったよう。
マックの死後、憔悴しきったアリアナを献身的に支えていたというピート。自身も境界性パーソナリティー障害(BPD)という精神疾患を抱えていることを明かしており、アリアナとの破局後、世間からのバッシングなどに耐えられなくなった際には、自殺をほのめかし、警察が出動する騒ぎにまで発展してしまったという脆い部分も持っている。
ピートが当初どんなエピソードを語ろうとしていたのかは定かではないが、誰かの死、しかもかつて愛したアリアナの元恋人の死を笑いのネタにしようとする輩とは、同じ空気も吸いたくなかったということなのだろうか。
結局、この男性客は、ピートの要請によって出動した警護係にエスコートされ、会場から追い出されることに。その光景を見ながら、ピートは「こんな風にすべてを台無しにして、お前は今、さぞ自分のことを誇りに思ってるだろうな」と皮肉のコメントをぶつけていた。
米TMZではその際の音源を公開している。(フロントロウ編集部)