世界各国のディズニーランド(ディズニーリゾード)にあるアトラクションのなかで、何があっても「絶対に終了しないアトラクション」とは?(フロントロウ編集部)

世界にひとつだけのあのアトラクション

 『スター・ウォーズ』やマーベルのヒーローをテーマにした新エリアなど、ディズニーランドにはほぼ毎年のように新しいアトラクションが誕生している。でも、その裏で惜しまれながら永遠に姿を消したアトラクションも数知れず。

 一方で、生き残りをかけ熾烈な争いを繰り広げているアトラクションのなかに、人気に左右されることなく、何があっても「絶対に終了しないアトラクション」が存在するという。そのアトラクションとは、元々1964年に行われたニューヨーク万国博覧会のために作られ、後にディズーランドへと移設された「カルーセル・オブ・プログレス (Walt Disney's Carousel of Progress)」。 

画像: Walt Disney Talks Creating Carousel of Progress | Walt Disney World www.youtube.com

Walt Disney Talks Creating Carousel of Progress | Walt Disney World

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 日本人にはあまりなじみがないこのアトラクションが“唯一”存在するのは、アメリカ・フロリダ州オーランドに広大な敷地をかまえる世界最大のディズニーリゾート「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」の中にあるマジック・キングダム(※)。
※ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの中にある4つのディズニーパークのうちのひとつ。中のつくりは“ディズニーランド”とほとんど変わらないが、世界各国のディズニーランドの中で、唯一「ディズニーランド」という名称がつけられていないディズニーランドとして知られる。

 そのマジック・キングダムに1975年にオープンした「カルーセル・オブ・プログレス」は、20世紀に入ってから現代までの人々の暮らしの変化や進歩(プログレス)を、6つの時代に分けて、オーディオアニマトロニクス(※)が表現。アトラクションの中が回転式の劇場になっており、シーン(時代)が変わるごとに、中央にある円形のステージを囲うように設置された観客席が回る仕組みになっている。
※ディズニーランドのアトラクションでよく使用されているしゃべったり、動いたりする人形のこと。

 最新&最先端のアトラクションと比べると見劣りするが、それでも絶対に終了しないのは、ディズニーランドの創設者である故ウォルト・ディズニー氏が実際にこのアトラクションの制作に携わり、特別な思い入れがあったことが理由だという。

 米Reader's Digestによると、同アトラクションのナレーションの一文にそれを物語る説明が 。

「カルーセル・オブ・プログレスは、最初から最後まですべてウォルトのアイデアで作られ、彼はこのアトラクションに愛着を持っていました。ウォルトは『進歩(プログレス)』の理論と、アメリカの一般的な家庭を愛していたのです」

 ちなみに、アトラクションのテーマが「進歩」のため、時代に取り残されないように、オープン以来これまでに何度か内容を変えてリニューアルされている。(フロントロウ編集部)

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