LGBT+コミュニティーの名誉ある賞を獲得
中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟 (GLAAD) が主催する、LGBT+のコミュニティーにおいて著しい功績のあったメディアや人物を讃える授賞式GLAADアワードが今年も開催され、セレブ界きってのパワーカップルであるビヨンセとジェイ・Zが、ヴァンガード賞を受賞した。
ヴァンガード賞は、LGBT+コミュニティーの権利向上に著しい貢献をしたエンターテイナーに与えられる賞で、過去には、シェールやブリトニー・スピアーズ、ジャネット・ジャクソンなどが受賞した賞。
そんな名誉ある賞を、ビヨンセ&ジェイ夫妻が受賞。ビヨンセはこれまで積極的にLGBT+のアーティストと仕事を行なっており、一方で、母親が同性愛者であるジェイは、ヒップホップ界で根強いホモフォビア(同性愛嫌悪)に反対を表明している。
ビヨンセが涙のスピーチ
GLAADのヴァンガード賞を受け取るために夫ジェイとステージにあがったビヨンセは、こうパワフルに訴えた。
「私たちは全ての人を愛そうということを訴えるためにここにいます。まずは近くにいる人をサポートすることから変えていきましょう。彼らに愛されていることを伝え、彼らが美しいということを思い出させ、彼らと語って守ってあげましょう。そして両親は子供たちの真の姿を愛してあげましょう」
そしてビヨンセは続けて、話題をパーソナルな内容に変えた。
「この賞は私の叔父であるジョニーに捧げたいです。彼は私が知る限り最も素晴らしいゲイの男性です。彼は正直に生きた人でした。この国が今ほど寛容でない時代に、勇敢に堂々と生きた。彼がHIVと闘う姿を目の当たりにしたのは、私が生きてきた中で最も辛い経験の1つです。そのような叔父の苦労が、若者がもっと自由に生きるための道を切り開いたと願っています。LGBTQIA(※レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシャル(男性・女性の両方を愛することができる人)、トランスジェンダー(身体的な性別と性自認が一致しない人)、クィア(セクシュアルマイノリティの中でもLGBTのどれにもorどれか1つだけに当てはまらない人)/クエスチョニング(自身のセクシュアリティをはっきりと定義していない人)、インターセックス(生まれつき男女両方の身体的特徴を持つ人)、アセクシュアル(誰に対しても恋愛感情や性的欲求を抱かない人))の権利は人間の権利です」
時折、涙声になりながらエモーショナルなスピーチを行なったビヨンセ。秘密主義で知られるビヨンセが家族のプライベートな話をしてまで行なった訴えは、会場から拍手喝采を受けた。
また、同授賞式ではドラァグ界の未来のスターを探すリアリティショー『ル・ポールのドラァグ・レース』の出演者シャンジェラが、ビヨンセ本人を前にビヨンセメドレーを披露。これにはビヨンセ本人も大盛り上がりで、ノリノリで楽しみ、最後にはスタンディングオベーションでシャンジェラのパフォーマンスを称えた。
Bey was loving @itsSHANGELA's tribute performance at the #GLAADawards. ️ pic.twitter.com/R8KKWRiCCM
— BEYONCÉ LEGION (@BeyLegion) 2019年3月29日
(フロントロウ編集部)