米ウォルト・ディズニーが、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドとフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・リゾートなどのテーマパークで、混雑防止のために「持ち込み禁止令」を出したものに、一部の人たちが難色を示している。(フロントロウ編集部)

ディズニーランドの新ルールに賛否

 カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドとフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・リゾートへの、大型ベビーカーの持ち込みを制限すると米ウォルト・ディズニーが発表し、一部の人たちから反発する声が上がっている。

 新エリア「スターウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」がそれぞれ5月31日(カリフォルニア)と8月29日(フロリダ)にオープンすることで、今後さらなる混雑が予想されるディズニーランド&ディズニー・ワールドでは、ゲストの回転率を上げるための措置として、幅31インチ(約79センチ)、長さ52インチ(約132センチ)を超える大きさの大型ベビーカーの持ち込みが5月から全面禁止に。

 ディズニーによると、万が一、指定されたサイズを超えてしまった場合は、ディズニー側が用意した、前後に背中合わせで乗るタイプの“2人乗りベビーカー”をレンタルしなければならないという。

画像: ワゴンタイプのベビーカーは、とくに自閉症の子供に安全で静かな空間を与えてあげるのに最適なのだとか。

ワゴンタイプのベビーカーは、とくに自閉症の子供に安全で静かな空間を与えてあげるのに最適なのだとか。

 市販されている大半のベビーカーは指定されたサイズに収まるというが、障がいを持つ子供が多く利用するワゴンタイプのベビーカーはそのサイズを超える可能性が高いことから、とくに障がいを持つ子供の親を中心に不安が広がっている。ちなみに、そういった声に対し、ディズニーは公式声明文のなかで「(ルールが変わっても)援助を必要とするゲストへのサポートは変わりません」と約束しているが、特例で持ち込みが認められることがあるのかどうかはわかっていない。

 昨年から園内にあるイスやベンチといった休憩場所や花壇の数を徐々に減らすなど、新エリアのオープンに向けて着々と準備を進めてきたディズニー。混雑防止のため、このほかにも喫煙可能エリアの撤去と、それに伴う園内での喫煙および電子タバコの使用が5月1日から禁止されることになっている。(フロントロウ編集部)

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