2000年代にリメイク作品として制作され「女性のためのアクション映画」として大ヒットを記録した『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ。キュートな女探偵トリオがド派手なアクションを披露する同作は、現代映画史に残るアイコニックな作品として根強い人気を誇っている。
同作のメインキャストの1人を務めた中国系アメリカ人女優のルーシー・リューが、エンターテイメント業界で成功したトップセレブのみに名前を刻む栄誉が与えられる星形プレート、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにその名を刻んだ。
現地時間5月1日に行なわれた授与式には、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズで共演した女優のドリュー・バリモア、そして現在は女優業からは距離を置いているキャメロン・ディアスの姿が。ファンにとってはたまらない、久々のスリーショットを披露した。
ルーシーは授与スピーチのなかで、昨今、問題になっているハリウッド映画界でのホワイト・ウォッシング(※1)に触れ、アジア人女優として道を切り拓いてきたことについてこうコメント。たくさんの歓声を浴びていた。
※1非白人のキャラクターを白人の俳優が演じることで、さまざまな人種の俳優が数多く活躍する現代において、キャラクターを白人化するのは人種差別的な行為だとして批判が上がっている。
「人々は時に、私の映画界のメインストリームにおける活躍についてアジア人としては革新的だと口にします。でも、アジア系の役者たちはそれよりずっと以前からずっと映画を作ってきました。ハリウッドでアジア系の役を主体にした作品が作られてこなかったのは、これまで私たちが議論の輪に招かれていなかったから。もしも私の生涯を通しての仕事が、かつて女優のアンナ・メイ(※2)に与えられたような偏見に基づく役柄とメインストリームでの成功の架け橋となれたなら、その過程に貢献することができたことを心から光栄に思います」
※2 アンナ・メイ・ウォン。ハリウッドで有名になった初の中国系アメリカ人女優。ルーシーの星形はアンナ・メイの隣に埋め込まれた。
さらにセレモニーには、ルーシー、ドリュー、キャメロンが主演した『チャーリーズ・エンジェル』シリーズの第2作目である『チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル』で悪役を演じた女優のデミ・ムーアも登場。4人揃ってのショットもファンにとっては非常に感慨深いものとなった。
『チャーリーズ・エンジェル』は映画『トワイライト』のクリステン・スチュワートらが主演するリブート版が2019年11月に公開されることが決定しており、4月にファーストルックが公開されたばかり。(フロントロウ編集部)