出演作『ジョン・ウィック:パラベラム』の米公開が5月17日にスタート(※)することに合わせて、プロモーション活動に精を出しているキアヌ・リーブスが深夜の人気トーク番組『ザ・レイト・ショー』に出演。
※日本公開は10月。
司会のスティーヴン・コルベアと、過去に出演した作品で演じたスタントシーンや、キャリア初期の出演作『ビルとテッドの大冒険』が30年以上の時を経てリバイバルされる件などについて話したキアヌだが、ひょんなことからキアヌの「死生観」に関する話題に。
スティーヴンはキアヌに対して、「人は死んだらどうなると思いますか?」と哲学的で漠然とした質問を投げかけた。
収録スタジオでキアヌのトークを観覧していた観客たちが、スティーヴンが面白半分にこの“正解の無い質問”をキアヌにぶつけたのだろうと察し、クスクスと笑うなか、キアヌは一瞬考え込み、大きく深呼吸してこう回答。
「愛する人たちが寂しがるっていうことは確かだね」
キアヌのシンプルながら説得力のある答えに、客席からは感嘆の声が漏れ、スティーヴンも一瞬たじろぐほど感心。
“土に還る”、“天国へ行く”、“また生まれ変わる”といったありきたりな答えではなく、死んだ人よりも残された人のことを考えた、キアヌの優しい人柄が滲み出るような回答は、ネット上でも評判に。「キアヌが正解の無い応えに“正解”を出した」、「普通なら死んだ本人について考えそうなものなのに、まずは周囲の人の悲しみを気遣うなんてキアヌはやっぱりすごい」と話題になった。
私生活では、元恋人の交通事故死や娘の死産に直面し、さらに白血病を患っていた妹の闘病生活を目の当たりにするなど、“死”というものを身近に感じる局面を経験してきたキアヌ。そんな彼だからこそ、当時の自分の心情や遺された人々の悲しみが真っ先に頭に浮かんだのかもしれない。
これまでにも数々の名言を残してきたキアヌ。今回の死生観に関する発言も、そこに加わることとなるだろう。(フロントロウ編集部)