人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』が、日本時間5月20日に放送された第8章最終話をもって終了した。そんななか、最終章の出来栄えが気に入らないファンが撮影し直しを求めて、ネットで署名運動を展開している。(フロントロウ編集部)

追記: サンサ役のソフィー・ターナーが米The New York Timesのインタビューで、署名活動に反論。

 「みんなそれぞれこう終わってほしいという理想が頭の中にあって、そうならないと反論して反発するの。(中略)こういった署名活動は、この10年、そして11ヵ月をファイナルシーズンの撮影に休まず費やしたクルーや、脚本家や、制作側に失礼。50以上の夜を撮影に捧げたの。多くの人が信じられないほど努力したの。だから自分の望まない結果になったからってけらすのは失礼極まりないこと」

憤慨したファンが署名サイトへ

 ネット署名サイトChange.orgにて始まった、「能力のあるライターを使ってゲーム・オブ・スローンズのシーズン8を作り直せ(Remake Game of Thrones Season 8 with Competent Writers)」と題された署名運動。

 運動の発起人は、ドラマを放送する米HBOに次のように訴えている。「(クリエイターの)デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは、もととなる資料(つまり原作のこと)に頼ることもしない、無能な脚本家であることが証明された。このシリーズは、筋が通ったファイナルシーズンが作られるべきだ。私の期待を覆して撮り直しを実現してくれ、HBO!」。

 署名運動のスタートから1週間が経った現在、署名数は110万人を超え、目標の150万人に迫る勢いを見せている。原作ファンの間では、とくに第5話「鐘」が不評のよう。とは言え、第5話「鐘」は、シリーズにおいて最も視聴されたエピソードになっている。

 思いがけずネガティブなレビューが目立っている第8章について、ユーロン・グレイジョイ役を演じるピルウ・アスベックが米TheWrapで反論。「10億人を満足させることなんて出来ないよ。でもファンは気に入らなかったとしても、番組にコミットしたいのさ。P・T・バーナム(アメリカの興行師)っていう男がいてさ、彼が“悪い報道なんてものはないんだ。報道があるだけだ“って言ってたよ」と語った。現時点では、HBOもシリーズのクリエイターも署名運動についてコメントを発表していない。

 ついに『ゲーム・オブ・スローンズ』はファイナルを迎えてしまったが、前日譚となるスピンオフ版の製作が決定し、すでにナオミ・ワッツ、ジェイミー・キャンベル・バウアー、トビー・レグボらの出演が決まっている。(フロントロウ編集部)

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