ディズニー・チャンネルで2014年から2017年まで放送されていたテレビドラマ『ガール・ミーツ・ワールド』の出演で人気と知名度を上げ、さらに現在はシンガーとして活躍するサブリナ・カーペンター。
彼女は、先月楽曲「Exhale」をリリース。「息を吐き出す」というタイトルがつけられたこの楽曲では、サブリナが闘う不安障害について、とてもパーソナルな感情が歌われている。不安やストレスに対して「ほんの少し、息をついていい?外に吐き出してもいい?ほんの少し、座ってもいい?」と問いかけるサビが胸にささると、多くのファンの共感を呼んでいた。
そんなサブリナは先日MTV Newsのインタビューに登場。楽曲「Exhale」で歌った不安障害に対する思いやそれについて歌おうと思ったきっかけについて、明かした。
「不安障害というのはひとつにまとめるには難しいトピックよね。これが一体なんなのか、誰も理解できないと思う。なぜなら不安障害っていうのは、答えることすらできない途方もない数の質問ばかりを集めたものだから。ときには息すらできない気分になる。気分をよくするために、自分自身を癒してあげるために、何から始めたらいいのかも分からないの。それに、なにが難しいかって、誰かと話したくなることもあるけれど、誰とも話したくないときもあるっていうこと。孤独との戦いよ。どこかのタイミングで、自分が自分じゃないみたいに感じる。誰にも私が不満を言っているって思われたくない。感謝すべきものがたくさんあるから。ただ、人生に感謝したいものがたくさんあるとしても、内面でなにか戦っているものがないわけじゃない。それを自分に気付かせてあげるのにだって、少し時間がかかるの」
不安障害によって感じるもどかしさについて明かしたサブリナ。彼女がこうして心の中を打ち明けようと決めたのは、ファンの存在が大きいという。
「私のファンは、勇敢にもミート&グリート(※)で私の元を訪れては、自分たちの感情について遠慮なく話してくれる。だから私も同じことをみんなにお返ししたいと思ったの。(「Exhale」は)歌うにはとても苦しい歌だけれど、それを成し遂げてお返しして、みんなが自分の歌のように感じてくれたら、それは私の気分をよくしてくれるから」
※アーティストと直接会い、 握手してもらったり、話したりできる企画のこと
じつはサブリナが、この曲を世間に初めに発表したのはあるコンサートでのこと。楽曲をリリースする形で公開したわけではなかった。しかし、ファンの行動により勇気をもらったサブリナは、この曲をリリースして不安障害の経験を共有することで、さらにファンの背中を押すことに決めた。
こうして自身の不安障害について明かしたサブリナは、誰でも心のなかで抱えている悩みがあると話し、「他の人の生活がどんな風に見えていようと、その人たちがどんなことで悩んでいるかなんて、知ることはできない」と、メンタルヘルスは常に人々の身近にあるものだとメッセージを送った。
そんなサブリナの楽曲「Exhale」を収録する新アルバム『Singular: Act II」は7月19日にリリースを控えている。
(フロントロウ編集部)