ユーチューバーのイライジャ・ダニエルが、LGBTQ+の象徴であるプライド・フラッグを掲げることを禁止したドナルド・トランプ米大統領に抗議するために、アメリカのある町の名前を変えてしまった。その背景には、イライジャのある意図が隠されていた。(フロントロウ編集部)

 Youtubeで人気を博すコメディアン兼ラッパーのイライジャ・ダニエルが、ミシガン州にあるヘル(Hell)という町を丸ごと買い上げて、町名を変えたことをツイッターで報告。

画像: イライジャ・ダニエル

イライジャ・ダニエル

 世界各国のアメリカ大使館がプライド月間である6月に、LGBTQ+の象徴である虹の旗“プライド・フラッグ”を掲げることをドナルド・トランプ米大統領が禁じたことに抗議したかったというイライジャ。そんな彼が自身が買い上げたという「ヘル」という名前のこの町につけた新しい名前は、「Gay Hell(ゲイ・ヘル)」。直訳すると「ゲイ地獄」になる。

 ちなみにミシガン州は、2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が勝利した州。

 ツイッターで町名の変更を報告したイライジャは、「トランプ政権はプライド月間に先駆けて大使館がプライド・フラッグを掲げることを禁じました。だから本日より、私はミシガン州ヘルの所有者となりました。町を丸ごと買い上げたのです。所有者としての最初の仕事として、私の町をミシガン州ゲイ・ヘルと改名することにしました。ここで掲げていい旗はプライド・フラッグだけです」とコメントした。

 ただ、イライジャがこの過激な方法を取った背景にはある理由があった。

 米NBC Newsの取材に対して「掲げていい旗はプライド・フラッグだけ」という言葉は冗談だとしたイライジャは、町を改名した本当の理由をこう明かした。

 「僕の(動画を見る)視聴者は、笑えるネタがない限り政治に関心をもってくれない16~24歳の若い世代です。僕は、面白いことをして視聴者が政治に参加するよう仕向けたいんです」

 ちなみにイライジャがミシガン州ゲイ・ヘルの所有権を持つのはあくまで一時的なものだという。

 アメリカでは、LGBTQ+の権利運動を推し進めるプライド月間である6月には、各地でプライド・フラッグと呼ばれるレインボーカラーの旗がなびき、大使館を含める公的機関でもプライド・フラッグが掲げられてきた。しかし2019年はトランプ政権の指示で、アメリカ大使館がプライド・フラッグを掲げることが禁じられた。ウィーン、インド、チリ、韓国など多数のアメリカ大使館では、指示を無視してプライド・フラッグが掲げられているのが確認されている。(フロントロウ編集部)

 

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