出演者たちは楽曲を聴かせてもらえなかった
8月23日にリリースされるニューアルバム『ラヴァ―(Lover)』からの第2弾先行シングルとして発表された楽曲「You Need to Calm Down(ユー・二ード・トゥ・カーム・ダウン)」が大ヒット中のテイラー・スウィフト。
6月のプライド月間中にリリースされた同曲は、セクシャルマイノリティーの人々を勇気づけ、サポートを表明する歌詞が並ぶLGBTQ+アンセムとして人気を博している。
同曲のメッセージに合わせ、テイラーは、仕掛け満載のMVにもLGBTQ+を公言しているセレブやLGBTQ+へのサポートを表明しているセレブら総勢20名を招集。その中には、Netflixの人気シリーズ『クィア・アイ』のメンバーたちの姿もあった。
『クィア・アイ』のメンバーで料理&ワイン担当を務めるアントニ・ポロウスキは、「You Need to Calm Down」のMV撮影現場で体験した、警戒心が強いことで知られ、情報流出を嫌うテイラーならではの“超厳戒態勢”について米Yahoo!
Lifestyleに明かした。
MVの撮影というと、通常はその楽曲を流しながら撮影が行なわれるものだが、アントニいわく、「You Need to Calm Down」の撮影に参加したキャストやスタッフたちは、撮影中、一度も楽曲を聴かせてもらえなかったそう。アントニは、唯一聴くことができたのは、イヤホンを使って聴いたほんの一部だけだったと説明した。
トイレに行くのにもひと苦労
「すべてがトップシークレットだった」と話すアントニは、さらに、出演者たちは撮影現場でも、つねに姿を隠していなければいけなかったと証言。「トイレに行くときでさえ、傘で身を隠していたよ。セットの上空には、誰が出演しているのか探ろうとするパパラッチが乗ったヘリコプターが何台もいたからね」と物々しい雰囲気だったと当日を振り返った。
テイラーが、新曲やMVなどの情報が発表前にリークすることがないように、徹底した対策を講じていることは有名な話。
2017年には、テイラーの友人でシンガーのエド・シーランが、過去にテイラーとコラボした際、彼女の使いのスタッフたちが、コラボ曲1曲だけを保存したiPadを鍵の付いたブリーフケースに入れて、わざわざ飛行機に乗って彼の元を訪ねてきたという、まるでスパイ映画のようなエピソードを明かして世間をざわつかせた。
ちなみに、「You Need to Calm Down」の出演者たちは、お土産としてMV内で衣装として着た洋服や小物などをすべて持って帰って良いと言われたそうで、アントニは、メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)のピンクのラテックス素材のパンツなどをありがたく頂戴したのだそう。(フロントロウ編集部)