ミステリオ起用の理由
映画『スパイダーマン:ホームカミング』の続編である『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で初登場した新キャラクターのミステリオ(別名:クエンティン・ベック)。
ジェイク・ギレンホールが熱演するミステリオは、コミック版『スパイダーマン』のファンから長らく愛されてきた人気のヴィランであり、本作で初めて映画デビューしたキャラクターである。
そんなミステリオというキャラクターをMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に起用した理由について、米時間26日に行なわれた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のワールドプレミアのレッドカーペットに登場した、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが明かした。
ミステリオを映画に起用しようと考えた理由について質問されたファイギ社長は、「なぜなら、ミステリオは最高だし、映画に登場したことがなかったからだよ」と興奮気味に回答。
さらにファイギ社長は、コミックでのミステリオが、金魚鉢を頭からかぶったようなユニークな衣装を映像化したことについても「僕たちはあの金魚鉢のスーツをかっこよく見せれると思っていたからね(笑)」と発言。そのうえで、「映画でのジェイク・ギレンホールの熱演や、ジェイクとトムが織りなす化学反応は特別なものだよ」とキャスト陣を称えた。
ジェイクの待望のMCU出演
また、ファイギ社長は、ついにジェイクがMCU俳優の仲間入りを果たしたことと、主人公スパイダーマン(ピーター・パーカー)を演じるトム・ホランドとジェイクの知られざるエピソードも暴露。
「ジェイクには何年も前から出演オファーをしていて、これはMCUでよくあることなんだけど、完璧なものが完璧なタイミングで決まってそこに完璧な俳優が現れることってあるんだよね」と、マーベル・スタジオは以前からジェイクに出演オファーをかけていたことを明らかにした。
そしてファイギ社長は、「あとは、トムがジェイクの大ファンだってことも知っていた」と切り出すと、「(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の)撮影初日か2日目頃に、トムが僕のところにやってきて『あのね、僕は去年、やりたいことリストを書いたんだ』って言ってそのリストを見せてくれた。(中略)その時に共演したい俳優のトップにいたのがジェイク・ジレンホールだった」と、本作でジェイクとの素晴らしい相性を見せたトムは、ジェイクとの共演を熱望していたことを明かした。
トムといえば、2016年公開の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でスパイダーマンに抜擢される6年も前に「スパイダーマンになりたい」と口にしていたことが話題になったばかり。
今回ファイギ社長が話したエピソードで、トムがMCU映画を通してまたひとつ夢を叶えたことがわかった。
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、全国の劇場で公開中。全米公開は7月2日を予定している。(フロントロウ編集部)