ディズニー・チャンネル初!同性愛キャラが登場するドラマ
「自分はどんな人間なのか」というティーンエイジャーが抱える迷いや葛藤を描き、支持を得たディズニー・チャンネルの人気ドラマ『アンディ・マック』。同作は、これまで多くのヒット作品を生み出してきたディズニー・チャンネル史上初めて、同性愛者であることをカミングアウトするキャラクターが登場することでも注目を浴びた作品。
そんな同作でゲイをカミングアウトするサイラスを演じるジョシュア・ラッシュが、自身のセクシャリティについて、「これが僕。僕はバイセクシャルなんだ」とツイッターで告白。そしてジョシュアは、続けて複数のツイートを投稿した。
「多くのみんながサイラスのカミングアウトシーンをみて、『私/僕も、自分らしくいられる!』って思ってくれたことを僕は知ってる。とても皮肉だよね。そんなキャラクターを演じていたのに、僕は今まで1度もその勇気をもつことができなかったんだ」
「こうしてバイセクシャルであることを、誇りをもって伝える勇気をもてるのは、僕が4年間演じたキャラクターのおかげというより、むしろみんなのことを思ってのこと。サイラスがカミングアウトするのを見て勇敢になったみんなを思うと、勇気が湧いてくる」
「僕は、ディズニー・チャンネルで初めてのゲイをオープンにしたキャラクターを演じているときでさえ、『内なるホモフォビア(※)』に悩んできた」
※同性愛者や両性愛者が、社会におけるホモフォビア(同性愛嫌悪)の影響を受けて、自分自身が同性愛者または両性愛者であることを否定的にとらえる感情のこと。
「頭のなかで性的指向をひとつの型にはめようとすると、自分の存在価値や目的に対する疑いの気持ちでいっぱいになった。今日僕は、それを世界に解き放つよ。バイセクシャルでいることは、僕のアイデンティティのすべてじゃない。それに、僕を定義するもののなかで1番大切なものでもない。僕に、自分自身は誰なのかを知る勇気をくれて、そしてこれを口に出す勇気をくれて、ありがとう」
ジョシュアは、自身がLGBTQ+のキャラクターを演じていたからではなく、そのキャラクターに勇気をもらったファンの姿に感銘を受け、自身のセクシャリティを告白しようと決めたという。
そして彼は、この連続投稿の最後に、LGBTQ+コミュニティの啓もう活動の中心にいる非営利団体「GLAAD(グラッド)」と、性的指向や性自認に悩むティーンの自殺防止活動を展開するアメリカのチャリティ団体「The Trevor Project(トレバー・プロジェクト)」への寄付を呼びかけた。
ディズニー・チャンネル史上初めて、同性愛者のキャラクターによるカミングアウトシーンを取り入れたドラマ『アンディ・マック』で、「僕はゲイ(I'm gay)」というセリフを登場させ、番組と共に新たな歴史を刻んだジョシュア。今回キャラクターとしてではなく、本人としてカミングアウトした彼のアクションが、また多くのファンに勇気を与えている。(フロントロウ編集部)