ファンの学費を「肩代わり」
シンガーのテイラー・スウィフトがカナダ在住のある女子大生を学業継続の危機から救った。
筋金入りのテイラーファンを公言しているアイーシャ・クラムは、Tumblrへの投稿を通じて、じつは9月から始まる新学期分の学費の捻出が困難で、学業を続けられなくなるかもしれないと何気なく告白。
両親ともに最低賃金の仕事をしており、母親は慢性的な肝臓の病気を抱えていることから、生活が苦しく、自分の学費や家賃に回す資金はなさそうだと説明したアイーシャのもとに、投稿から2時間後、思いもよらないメールが届いた。
それは、せめてもの足しにと彼女が開設した学費のための資金募集ページに、「テイラー・ネイション合同会社」と名乗るアカウントから6386ドル(約51万円)の寄付があったという報せ。そして、そこには、「アイーシャ、勉強を続けてちょうだい。愛してるわ。テイラー」というメッセージが添えられていた。
テイラー・ネイション合同会社(TaylorNation LLC)とはテイラーのファンクラブやグッズなどを扱う会社。寄付の贈り主がテイラーだ知ったアイーシャは、テイラーのおかげで学業を続けられること、憧れのテイラーがまさか自分の投稿に目を通し、救いの手を差し伸べてくれたことに大感動の様子でSNSを通じて喜びを表現している。
アイーシャが公開した寄付を報告するメールのスクリーンショット。
「学費が払えなくて困ってるって投稿したら、その2時間後、こんなメールが届いたの。言葉にならないし、涙が止まらない」
テイラーがファンの学費の支払いを手助けするのは今回が初めてではない。2015年には、自身のアルバム『1989』になぞらえて、学費ローンの返済に困窮するファンにギフトの一部として1989ドル(約21万円)の小切手を送ったことがある。
年収約200億円を稼ぎ出し、フォーブス誌発表の2019年版「世界で最も稼ぐセレブ」ランキングの首位に3年ぶりに返り咲いたテイラーだが、いちファンのSNSの投稿に注意を払い、スッと手を差し伸べるという行動は、いくらお金持ちだからといってもそう簡単にできることではない。
彼女のファンたちは、金額云々よりも、自分たちの行動に気を配り、親身になってくれるテイラーの優しさに改めて惚れ直している。(フロントロウ編集部)