MTVビデオ・ミュージック・アワード2019で、大御所ラッパーのミッシー・エリオットが特別賞であるヴァンガード賞を受賞。ステージ上で亡きR&Bプリンセス、アリーヤを追悼するシーンがあった。(フロントロウ編集部)

2019年ヴァンガード賞はミッシー・エリオット

 年間の最優秀ミュージックビデオを称えるMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)で、エンタメ界に多大なる功績を残したアーティストに贈られるマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞。

 ニュージャージー州のニューアークにあるプルデンシャルセンターにて開催されたMTV VMA 2019では、今年デビュー22周年を迎えたラッパーのミッシー・エリオットがこの特別賞を受賞した。

画像: 2019年ヴァンガード賞はミッシー・エリオット

ミッシーのメドレーライブにセレブ総立ち

 ヴァンガード賞受賞アーティストによる恒例のメドレーパフォーマンスでは、ミッシーが、「TheRain(Supa Dupa Fly)」「Get Ur Freak On」「Pass that Dutch」「Work It」「Lose Control」といったヒット曲のメドレーを、ミッシー率いるダンス軍団のトップレベルのダンスナンバーつきで披露。

画像1: ミッシーのメドレーライブにセレブ総立ち
画像2: ミッシーのメドレーライブにセレブ総立ち

(↑)パフォーマンスのフル映像。

 しかも「Work It」のパフォーマンス中には、なんと、2002年に公開された同曲のミュージックビデオに当時9歳の子供ダンサーとして登場した現在26歳のアリソン・ストーナーが登場!まずショックを受けた会場は次に絶叫に近い歓声に包まれ、アリソンのダイナミックなソロダンスに熱狂した。

(↑)アリソン・ストーナーのソロダンス。

 客席をとらえたカメラでは、ある場所でビービー・レクサがトゥワーク(腰フリ)ダンスをしていたり、テイラー・スウィフトが仲間とノリノリで踊っていたり、ジジとベラ・ハディッド姉妹が両手をあげてスタンディングオベーションをしていたりと、会場中がボルテージMAXで大御所ミッシーの圧巻のパフォーマンスを見届けた。

(↑)ミッシーのパフォーマンス中の客席映像。

 ミッシーと言えば、2003年のMTV VMAで、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラと4人で見せたコラボメドレーが音楽史に残るパフォーマンスとして知られるが、その熱狂に負けないステージとなった。

(↑)2003年VMAでのコラボパフォーマンス。

受賞スピーチでアリーヤ追悼

 ヴァンガード賞の受賞シーンでは、ミッシーは、「20年間もコツコツと働いてきましたが、ここに立つ日がくるとは夢にも思っていませんでした」と感無量の様子でコメントするとともに、これまでコラボしてきたアーティストや自分を支えてくれた人たちに感謝。

画像1: 受賞スピーチでアリーヤ追悼

 ティンバランドやバスタ・ライムス、ジャネット・ジャクソン、マドンナ、ピーター・ガブリエルなど、ミッシーと馴染みが深いアーティストたちの名前が挙がるなか、最後の1人としてミッシーが叫んだ名前に、会場からうねりに近い歓声があがった。

「アリーヤ、あなたを愛している!みんなあなたが恋しいわ!」

 そうミッシーが叫ぶと、プレゼンターとしてステージにいたラッパーのカーディ・Bをはじめ、ステージにいたミッシーのダンサー集団は拍手喝采。

 アリーヤと言えば、R&B界のプリンセスとして大ブレイク中だった2001年に飛行機事故のため22歳の若さで他界した歌姫。ミッシーが妹のように可愛がっていた存在で、ミッシーは何かにつけてアリーヤを追悼してきた。アリーヤの死からちょうど18年が経った翌日のVMAでも、生きていたらR&B界をリードしていたかもしれない歌姫を追悼してその愛の深さを証明した。

 ちなみにミッシーはこの日のパフォーマンスで背中に22という数字があしらわれたジャケットを着ており、SNSでは「22歳で亡くなったアリーヤを追悼している」というウワサが。しかし2019年はミッシーのデビューアルバム『SupaDupa Fly』のリリース22周年のため、そちらを祝している可能性が高い。

画像2: 受賞スピーチでアリーヤ追悼

 MTVではミッシーのヴァンガード賞受賞を祝して、週末限定でニューヨークにミッシー・ミュージアム(MissyMuseum)を開館。ミッシーのMVのワンシーンで写真が撮れたり、MVで見られた衣装を着られたりするインタラクティヴなイベントには、多くの人が訪れた。

画像3: 受賞スピーチでアリーヤ追悼

 ミッシーはVMAの直前に、2005年以来約14年となる新作、EP『Iconology』を電撃発表して、ファンだけでなく音楽界をも驚かせたばかり。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.