シリーズ完結編と言われる映画『ジョン・ウィック:パラベラム』のPRのため、主演のキアヌ・リーブスとチャド・スタエルスキ監督が来日。フロントロウ編集部はキアヌとチャド監督にインタビュー。映画の気になるアレコレを聞いてきた。(フロントロウ編集部)

※この記事には『ジョン・ウィック:パラベラム』のネタバレが含まれます。

Q:本作では、出来るだけ多くのスタントをキアヌ本人がこなしたそうですね。同年代のトム・クルーズが自分でスタントをこなすことで有名だけれど、今年で55歳になり、激しいスタントをした感想は?

キアヌ:「トム・クルーズは(スタントの)王様だよ。この映画は、チャド監督がしたいアクションのイメージから来るもので、監督がその道の先生を用意してくれた。違う戦術が出来るようにたくさん練習したよ」

画像: Q:本作では、出来るだけ多くのスタントをキアヌ本人がこなしたそうですね。同年代のトム・クルーズが自分でスタントをこなすことで有名だけれど、今年で55歳になり、激しいスタントをした感想は?

Q:前作に増して様々な戦術や戦法が登場した本作。そのアイディアは?

チャド:「簡単にまとめられたらいいんだけど、1作目の『ジョン・ウィック』を制作する時に、壁一面に僕とキアヌの好きな映画や俳優の写真や、インスピレーションが得られそうな写真を張りつけたんだ。それで前回は、キアヌが“ジョン・ウィックがスーツを着て砂漠にいる”アイディアを浮かべたんだ。僕もキアヌも西部劇が好きだから、ジョン・ウィックに乗馬させた。ニューヨークでどうにかして乗馬させたよ。(映画の)アクションの多くは、他の映画や僕たちが好きなことから着想を得た。僕たちは射撃と武芸が好きだから、それをミックスさせたし、黒澤映画や(ベルナルド・)ベルトルッチ監督、『マトリックス』が好きだから、それも映画に入れた。物語の構成として入れたものもある。
キアヌは1作目で描かれた、信念や運命、カルマを大事にしていて、それが大きな脅威に変わっていくんだ。アクションがあって犬がいてっていうのがあるけど、僕たちの好きなものをベースにこれまでとは違う形でジョン・ウィックを描いた。制作当時、僕たちは映画『ブリット』のスティーブ・マックイーンにハマっていたから、キアヌにマスタングを運転させた。今度はアクションもやらせたいから今回は柔術、柔道、サンボ、射撃をやってみようという形で、その道のプロを世界中から呼んで、キアヌは可哀そうに、5ヵ月間毎日戦術を学んでいたよ(笑)。でも同時にこれはプロセスの一環としてで、彼が上達すればするほど、もっと良いものが書けるし、振り付けを変えられるんだ。上達し続けるから本番直前まで変更が施されることがあったよ(笑)。何でもそうだけど、練習あるのみだよね」

画像: Q:前作に増して様々な戦術や戦法が登場した本作。そのアイディアは?

Q:ジョン・ウィックが自ら左手の薬指を詰めたシーンは、ひょっとして日本のヤクザ文化を参考にしたものなのでは?

キアヌ:「アイディアの参考にはなった。チャドはヤクザ文化に興味を持っていて、僕たちの知っている少しの知識では、穢れ、栄誉、犠牲、献納というものは、日本らしいところがあると思う。映画はそれにフレイバーを加えた」

チャド:「(左手薬指の)指を切ったら(結婚)指輪ははめられないからね。首長は、指ならどれでもいいわけじゃなくて、指輪の持つ意味も込めてあの指を欲しがった。首長はジョンの一部を破壊しようとしたんだ」

キアヌ:「弱点を取り払うためにね」

チャド:「人間らしさをね」

キアヌ:「そうさ、人間らしさだよ…。アチャー!!!(と言いながら、指詰めのシーンを激しく再現)…献納した」

チャド:「指輪をはめられなければ、愛を誓うこともできないからもう愛すことはできない。そんな意味を込めたシーンなんだ」

Q:最終章かと思われた本作でファンをびっくりさせたのがラスト数分のエンディング。期待される続編は…?

チャド:「1作目の時も続編を作るつもりはなかったから、カッコイイ終わり方をしたと思う。僕たちはこの作品を“人生”のように思っていて、人生はハッピーエンディングだけじゃない。良い日もあれば悪い日もあるから、(本作での)ジョン・ウィックは悪い日を経験して、最後はまぁまぁなところで終わったんじゃないかな。2作目の時もなかなかイケてる終わり方をしたと思っているけど、ジョン・ウィックは生きることを選択したから彼の人生は続く。
ジョン・ウィックにはたくさんのストーリーがあって、色んな事が描けるから、僕たちもキャラクターがどこまでいけるのか楽しみだよ」

キアヌ:「続編が楽しみだな」


画像: Q:最終章かと思われた本作でファンをびっくりさせたのがラスト数分のエンディング。期待される続編は…?

 映画『ジョン・ウィック:パラベラム』は、10月4日に全国ロードショー。(フロントロウ編集部)

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