尊敬する同世代の俳優たち
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『アド・アストラ』とタイプの違う話題作に立て続けに出演して、今、再ブレイクの兆しを見せている俳優のブラッド・ピット。
そんなブラッドが、“コイツには敵わない”と感じている2人の役者がいることを米GQとのインタビューの中で明かした。
ブラッドが登場した米GQの表紙。
「ここ15年間、ずっとこんな疑問が頭にあった。『もし、ある役を演じるとして、僕だけにしかできないことって何だろう?』って」と役者という職業に改めて向き合ってきたことを明かしたブラッド。
「それで、気づいたのが、個人的な体験や自分なりのユーモアや、私生活での恥ずかしい出来事、自分が抱えている痛みなんかを役に込めるってことだった」と語ったブラッドは、続けて、自分とはまったく違う個性を発揮し、素晴らしい演技をしている役者として、2人の俳優の名前を挙げた。
「クリスチャン・ベールやトム・ハーディーの演技を見ていると、僕は、彼らには敵わないなと思う」
尊敬する同世代の役者として、映画『ザ・ファイター』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞をダブル受賞したクリスチャン・ベールと、映画『レヴェナント: 蘇えりし者』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たし、2018年には俳優としての活動が評価され、大英帝国勲章第三位 CBEを叙勲したトム・ハーディーを名指しにしたブラッドは、「彼らの演技を見るのが大好きだ。彼らがやるような役は僕にはできない。でも、将来的には彼らみたいな演技をしてみたいと思ってる」と、クリスチャンやトムの演技を目標にしているとも語った。
自分やほかの役者たちの演技について真摯に分析し、謙虚な姿勢を持ち続けるブラッド。そんな彼の最新主演作『アド・アストラ』は、9月20日に日本公開される。
ブラッドは、同作の役作りに、元妻アンジェリーナ・ジョリーとのドロ沼離婚の最中に感じた実生活での孤独や苦悩を活かしたことを明かしており、これまでとはまた違う、哀愁漂う深みのある演技を見せていると海外で評判となっている。