自殺の次は“不法移民”に焦点
シンガーや女優だけでなく、プロデューサーとしても活躍するセレーナ・ゴメスが、Netflixオリジナルドラマ『13の理由』に続いて、再びNetflixで番組をプロデュースすることを自身のインスタグラムで発表した。
自殺やいじめといった、現代の若者が直面する様々な問題を扱って大ヒットした『13の理由』の次にセレーナが目をつけたのは、今アメリカで社会問題となっている“不法移民”をめぐる悲惨な現状。セレーナによると、今回はドラマではなく、強制送還の危機に直面する8家族を追ったドキュメンタリーシリーズだという。
以下、セレーナのコメント。
「Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Living Undocumented(リビング・アンドキュメンテッド)』に携われたことを光栄に思っています。移民問題は、あなたが普段ニュースで耳にしているひとつの政権や法律、そしてどんな物語よりも複雑なものです。(番組に出てくるのは)あなたがいるコミュニティや、あなたの家の近所、あなたの友達の中に実際にいる人たちです。彼らも私たちが『家』と呼ぶこの国の一部です。みんながこの番組を見る日が待ち遠しくてなりません。この番組を見て、私と同じように何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです」
世間で“移民”という言葉がネガティブなものになっていることに危機感を覚え、移民問題を題材にした番組を制作することを決めたというセレーナ。そんな彼女は、『Living Undocumented(原題)』を通じて、「アメリカで不法移民として生きていくことが、どのようなものなのかみんなに知ってもらえたら」と、その思いを米Hollywood Reporterに語った。
ご存じの方も多いと思うが、移民問題に対して強硬な姿勢を示すドナルド・トランプ米大統領のもと、アメリカでは昨年から不法侵入をした移民を強制送還したり、施設に収容したりするなどの措置が積極的に進められている。
とくに、不法移民の親と引き離された子供たちが収容されている施設の劣悪な環境が問題視されており、以前、セレーナも自身のインスタグラムで「非人道的すぎる」とアメリカ政府の対応を批判していた。(フロントロウ編集部)