2019年のエミー賞で最優秀作品賞を受賞した『ゲーム・オブ・スローンズ』。最終章の“出来栄え”に多くの人々から不満が噴出した同作について、あのキャストがエミー賞のバックステージで持論を展開した。(フロントロウ編集部)

「残念な結末」との評判にコメント

 米現地時間9月22日に開催されたテレビ界最高峰のアワードである第71回プライムタイム・エミー賞と、それに先がけて14~15日に開催されたクリエイティブ・アート・エミー賞で、史上最高となる合計32部門にノミネートされたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』

 今年5月に放送された第8章最終話をもって9年という長い歴史に幕を下ろした同作は、最終章全体の出来栄えや、最終話、最終話前話で起きた“大どんでん返し”(※1)などが視聴者の間で賛否両論を呼び、一部のファンたちが第8章の撮り直しを要求する署名運動をスタートさせるなど物議を醸した。

※1 リンク先にはネタバレが含まれます。

画像: ©HBO / Album/Newscom

©HBO / Album/Newscom

 しかし、キャストたちが集結する最後のエミー賞となった今回のアワードで、『ゲーム・オブ・スローンズ』は、最も栄誉ある賞であるドラマ部門の最優秀作品賞を受賞したほか、計12冠を達成(※2)。

※2 作品賞、助演男優賞、キャスティング賞、衣装賞、メインタイトル・デザイン賞、メイクアップ賞、作曲賞、編集賞、音響編集賞、音響効果賞、視覚効果賞、スタント・コーディネート賞を受賞。

 この結果には、SNS上で様々な意見が飛び交ったが、メインキャラクターのジョン・スノウ役を演じた俳優のキット・ハリントンが、エミー賞のバックステージで作品の結末を取り巻く論争について自らの考えを明らかにした。

画像: 受賞後、バックステージのプレスルームに登場したキャストたち。

受賞後、バックステージのプレスルームに登場したキャストたち。

 キャストやスタッフら総勢約20名とともにプレスルームでの質疑応答に参加したキットは、ある記者からの「世間では物語の結末について、“論争”が巻き起こりましたが、みなさんはそれにどう反応しましたか?」との質問に、「これは、僕に答えさせて」と一歩前へ。こんな風に語り、会見の場を「なるほど」という相槌で溢れさせた。

画像: キット・ハリントン

キット・ハリントン

「“論争”ね…。じつは、まだ僕はこの作品を観ていないんだ。これが、僕なりの“論争”への反応かな。最終章もまだ観ていない。観てはいないけど、僕は、撮影の大変さやキャストやスタッフが作品に全身全霊の愛や努力を込めたことは知ってるよ。僕らにとって“論争”とは…僕らはみんな物語という点においては、正しいことをしているって分かっていた。それぞれのキャラクターにとっても、正しい終わり方だったってね。だって僕らはそれらのキャラクターとともに10年もの長い月日を一緒に生きてきたわけだから。僕らにとって“論争”は…とくに何か大きく影響を与えられるようなものではなかったよ」

 主演の1人なのに作品を観ていないという衝撃の事実を告白しながらも、世間から結末についてネガティブな評価を受けたことは、『ゲーム・オブ・スローンズ』という作品に長きにわたって携わったキャストやスタッフたちにとっては、大きな打撃とはならなかったと明かしたキット。それよりも、ともに情熱を注いだ仲間たちとの絆のほうがよっぽど大切だったと、作品の“有終の美”を擁護した。

 同作でティリオン・ラニスターを演じ、ドラマ部門の助演男優賞を受賞したピーター・ディンクレイジは、受賞スピーチの中で、批判の的となったプロデューサー兼脚本家のデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスについて「素晴らしくて才能豊かで最高に面白い人たち」、「一緒に仕事ができて光栄だった」と称賛。感謝の気持ちを述べるとともに、「また声を掛けてもらえるなら、喜んで一緒に仕事をしたい」と彼らの肩を持つ発言をして風評にやんわりと対抗した。

画像: ピーター・ディンクレイジは今回の受賞で、同アワードで助演男優賞を計4回受賞した史上初の俳優となった。

ピーター・ディンクレイジは今回の受賞で、同アワードで助演男優賞を計4回受賞した史上初の俳優となった。

(フロントロウ編集部) 

この記事を気に入ったら、「FRONTROW」のfacebookページをいいね!する

This article is a sponsored article by
''.