マテル社の「ジェンダーフリー人形」さっそくセレブが爆買い

マテル社のジェンダーフリー人形

　米マテル社が日本時間9月25日に発表した「クリエイタブル・ワールド（Creatable World）」は、社会に存在するジェンダーステレオタイプを取り除くことを目的とした新コレクション。

　1つのキット（箱）には、人形、洋服、靴やハットなどの小物、ウィッグが揃っており、洋服と小物は、社会的に“女子用”・“男子用”・“両性用”とされているテイストのものが同胞されている。ウィッグを使えばショートへアからロングヘアに切り替えることも可能で、子供が「男の子はこうあるべき」、「女の子はこうあるべき」といった既成概念の枠にとらわれず、自由に人形をカスタマイズして遊べる。

　マテル社は近年、車いすに乗ったバービー人形や義足のバービー人形を発表したり、女性の偉人を称えるコレクションを発表したりと、おもちゃ界での多様性を拡大するためのアクションをとって話題を集めており、トランスジェンダーやノンバイナリー、ジェンダー・フリュイド（※）を自認する子供たちの意見も反映して作られた今回の「クリエイタブル・ワールド」も称賛されている。

※トランスジェンダー（身体的特徴上の性別と、本人の性自認が一致しない）、ノンバイナリー（自身のジェンダーを男性とも女性とも限定していない人）、ジェンダー・フリュイド（1つのジェンダーに縛られない流動的な人）

セレブがさっそく爆買い

　アメリカにて定価29ドル99セント（約3,200円）で全6種類のキットが販売スタートした、「クリエイタブル・ワールド（Creatable World）」はさっそく話題沸騰中。

　26日にはロサンゼルスで、ヒット曲「AM toPM」で知られるR&Bシンガーのクリスティーナ・ミリアンが、「クリエイタブル・ワールド」のキットを3箱も抱えて歩くのをキャッチ。

　ラッパーのザ・ドリームとのあいだに9歳の娘がいて、現在はフランス人シンガーのM・ポコラの子供を妊娠中のクリスティーナは、自身の子供のために話題の「クリエイタブル・ワールド」をゲットすると、満足そうに微笑んでいた。

（フロントロウ編集部）