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トロイ・シヴァンの新曲MVにニコール・キッドマン。彼女とは誰なのか

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トロイ・シヴァンの新曲MVにニコール・キッドマン。彼女とは誰なのか
画像提供:ユニバーサル ミュージック ジャパン

トロイ・シヴァンが新曲「She’s the Best」をリリースした。10月9日に出る4作目のアルバムから先に届いた1曲で、ミュージック・ビデオには同じオーストラリア出身のニコール・キッドマンが姿を見せている。(フロントロウ編集部)

1980年代のニューヨークに、キッドマンが現れる

ユニバーサル ミュージックによると、オーストラリア出身のシンガー・ソングライター、トロイ・シヴァンの新曲「She’s the Best」がリリースされたのは8月14日。10月9日に発売される4作目のスタジオ・アルバム『She’s the Best』から、いちばん最初に届いたシングルにあたる。

語りかけるようなヴァースで静かに始まり、ギターやストリングス、シンセが少しずつ重なって高揚感へと膨らんでいく。クールで遊び心があり、その奥に繊細な優しさがにじむ、という一曲だ。作詞・作曲にはトロイ本人のほか、リーランド、ジョージ・ダニエル、テイラー・スウィフトらの作品で知られるジャック・アントノフ、スタイルズ・フエゴが名を連ねた。

同時に公開されたミュージック・ビデオを手がけたのは、「Rush」「Got Me Started」「One of Your Girls」でもトロイと組んできたゴードン・フォン・スタイナー監督。1980年代のクィアなニューヨークの空気感から着想を得た映像で、フェミニンなモチーフ、華やかさ、官能性、そして多様な女性性の表現が、ハイファッションの世界観のなかに置かれている。

そこに、思いがけない顔が混ざっている。トロイと同じオーストラリアを代表する俳優のひとり、ニコール・キッドマンだ。歌の主役ではなく、トロイが描こうとした世界のほうへ足を踏み入れる形での登場になっている。

タイトルの”彼女”は、恋人のことではなかった

『She’s the Best』——直訳すれば「彼女が最高」。ならばその”彼女”は誰なのかという疑問が残るが、トロイはそれをはっきり言葉にしている。

この曲に込められているのは、彼の人生や創作、アイデンティティに影響を与えてきた女性たちへの敬意だという。とりわけトランス女性、ドラァグクイーン、フェミニンな表現をする人々、そして彼を形づくってきた”フェミニン”な存在そのものに向けられたものだ。2023年の「Rush」をめぐる議論がそうだったように、トロイの曲は本人のクィアネスと切り離せない場所にある。今回はそこに、誰のおかげで自分がここにいるのかという答えが加わった。

アルバムについて、トロイはこう語っている。

「そしてある時、僕の人生でずっと変わらず、自分を支えてくれていたのは、仕事でも恋愛でもなく、“フェミニン”な存在だったんだと気づきました。彼女たちがいてくれて、本当によかったと思っています」

「いちばん素直な姿」だという4作目

10月9日に届く『She’s the Best』は、音楽だけで完結せず映像も含めて味わう没入型のプロジェクトとして作られている。欲望、アイデンティティ、喜び、孤独、そしてクィア・コミュニティへの帰属意識といったテーマが、率直に並ぶ。

「『She’s the Best』は、僕の人生にあるさまざまな感情や色を、一枚の絵のように映し出した作品です。ここ数年で経験した、ものすごく高揚する瞬間と、その裏側にずっとあった孤独や切なさを描いています」とトロイ。「混沌としていて、いくつもの要素が重なり合い、オーガニックで、葛藤を抱えながらも生き生きとしている。これまで見せてきた自分の中で、いちばん素直で、いちばんクリエイティブな姿だと思っています」と続けた。

男性的な一面と女性的な一面、人とのつながりと孤独。相反するものを一枚に収めようとした結果が、これまででもっともパーソナルな作品になったということらしい。

トロイといえば、2016年のフジロックフェスティバルで初来日を果たし、2019年4月の豊洲PITでの初単独公演はチケットが完売した。前作『ブルーム』は全米4位。世界での累計ストリーミング再生数は67億回を超える。その彼が「いちばん素直」と言い切るアルバムが、秋に届く。

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