ユニバーサル・スタジオで、ある人気キャラクターの着ぐるみを着た従業員が少女の背後で“不適切なジェスチャー”をしたとして大問題に発展。運営側が謝罪する事態となった。(フロントロウ編集部)

子供に人気のあのキャラが不適切な行動

 3月に米フロリダ州オーランドにあるユニバーサル・スタジオを訪れたある母親が、同テーマパーク内で撮影した家族写真を見返していたところ、子供たちが映画『怪盗グルー』シリーズに登場する「グルー」と「ミニオン」のマスコットと一緒に撮影した1枚の写真に“ある異変”があることに気づいた。

 なんと、黒人と白人の血を引く娘の背後に立ち、肩を抱くグルーは、白人至上主義者であることを示すハンドジェスチャーをしていたのだ。

画像: ※こちらはイメージ写真です

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 子供たちを楽しませることが仕事のはずの従業員が、まだ幼い娘の肩の上で、俗に言う「OKサイン」を逆さにした、差別的な意味を持つジェスチャーをしていたという信じられないような事実に母親は憤慨。

 彼女とともに米USA Todayのインタビューに応じた子供たちの父親は、「子供たちをミニオンに会わせてあげたい、家族にとって特別な思い出を作りたいと思って行ったのに、この人物はその温かい気持ちを台無しにしました」と語り、母親も「こんなことを子供たちにしようと思う人間が存在することが信じられず、ショックを受けています」と精神的に大きなダメージを受けたとコメントした。

 この件について、ユニバーサル・スタジオの担当者は、問題の従業員をすでに解雇したことを報告したうえで、「私たちは、お客様に今回被害に遭われたようなご家族のような体験をして欲しいとは決して望んでおりません。今回の件は明らかに許されるものではなく、大変申し訳ないと思っております。今後2度とこのような事が起きないよう、指導を徹底します」と謝罪した。

 ちなみに両親は子供たちとグルーが写真撮影をした際の動画をUSA Todayを通じて公開。そこには、大喜びする子供たちをお茶目な動きで誘導しながら、最終的にカメラに向かってさりげなく差別的なハンドジェスチャーをする、思わずゾッとしてしまうようなグルーの姿が映っている。

 同テーマパークでは、9月にも、映画『ハムナプトラ』シリーズをベースにしたアトラクションに乗車した若者4人組が、記念撮影サービスで不適切なポーズをして永久追放となるという事件が発生したばかり。(フロントロウ編集部)

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