シンガー兼女優のセレーナ・ゴメスが、自身がプロデュースするNetflixのドキュメンタリーシリーズ『不法移民として生きる』への熱い思いを語った。(フロントロウ編集部)

移民問題を扱ったドキュメンタリーが配信開始

 シンガーや女優だけでなく、プロデューサーとしても活躍するセレーナ・ゴメスがプロデュースする、Netflixのオリジナルドキュメンタリー『不法移民として生きる(原題:Living Undocumented)』の配信がスタート。今アメリカで社会問題となっている、不法移民の“リアルな現状”にスポットをあてた内容が話題を呼んでいる。

画像: 先日行なわれたプレミアイベントに出席したセレーナ。

先日行なわれたプレミアイベントに出席したセレーナ。

 ご存じの方も多いと思うが、移民問題に対して強硬な姿勢を示すドナルド・トランプ米大統領のもと、アメリカでは昨年から不法侵入をした移民を強制送還したり、施設に収容したりするなどの措置が積極的に進められている。

 そんななか、世間で“移民”という言葉がネガティブなものになっていることに危機感を覚え、移民問題を題材にした番組を制作することを決めたというセレーナ。『不法移民として生きる』では、強制送還の危機に直面する8家族を追う。

移民の子供たちが抱える苦悩が明らかに

 先日、米TIMEに寄稿したエッセイのなかで、自身の祖父母も移民だったことを明かし、それゆえ移民問題に揺れる現在のアメリカに「恐怖を感じている」ことを告白したセレーナ。

 Netflixの公式YouTubeチャンネルにアップされた『あなたに知っておいて欲しいこと』というタイトルの動画では、『不法移民として生きる』に出演するコロンビアからの移民パブロ&カミロ兄弟と、イスラエルからの移民バーの3人が、日々、強制送還の恐怖に怯えて過ごしているとい聞いて涙する場面もあった。

 不法移民といっても、パブロ&カミロ兄弟やバーの場合、3人とも幼少期にアメリカに渡ってきたため、祖国の記憶がほとんどなく、現在にいたるまでずっと“アメリカ人”として育てられてきた。そんな彼らが最も恐れているのは、自分にとってなんの愛着もなければ記憶にもない、祖国と言う名の「見ず知らずの国」に帰されること。

 いつ強制送還されるかわからない恐怖を感じながら、隠れて暮らさなければならない彼らの現状に、セレーナは動画の最後に「声を上げることができない人たちのために、この番組を通して彼らの声を届けたい」「この状況が変わることを望んでいる」と涙ながらに訴えかけている。(フロントロウ編集部)

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