10月10日は世界メンタルヘルスデー。5人に1人は心の病気にかかることがあると言われる現代で、身近な人のためにもメンタルヘルスへの関心を高めよう。(フロントロウ編集部)

まだまだ多くの人が自分で自分の命を絶っている

 毎年10月10日は、世界メンタルヘルスデー。2019年のテーマは自殺予防。

 ここ数年で多くのセレブたちが声をあげるようになり、「心の病」をオープンにしやすい環境を作っていこうという動きが加速しているけれど、メンタルヘルス問題を抱える人や、自死を選択する人はまだ多い。

画像: まだまだ多くの人が自分で自分の命を絶っている

 世界保健機関WHOによると、世界で自殺を選ぶ人は毎年約80万人。この数は残念なことに、マラリアや乳がん、戦争や殺人による死者数よりも多く、40秒に1人が自死していることになる。

 日本での2018年の自殺者数は2万598人で、一番多い原因はうつ病によるもの。また、全体的な自殺者数は減少傾向にあるものの、19歳以下の未成年に関しては自殺者数が増加。学校生活に悩む子供たちが多く、夏休み明けに自殺率が上がることが分かっている。

 現在では5人に1人は、一生のうち1度はメンタルヘルスの病気を抱えると言われるほど。自分や身近な人の間でも心の病を抱える人がいる可能性は高く、とても身近な病気だと言える。

多くのセレブが活動

 生きづらい現代社会において、心の健康のために多くのセレブが行動を起こしている。

 英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃、ヘンリー王子とメーガン妃は、メンタルヘルスや、その早期症状への関心を高めることを目的とした動画Every Mind Matters(意:すべての心は重要)にナレーターとして出演。世界メンタルヘルスデーがある今週からイギリスのテレビで放送されている。

 また、シンガーのエド・シーランはヘンリー王子とタッグを組み、メンタルヘルスデーのためになんらかの計画が進んでいることを匂わせている。

 メンタルヘルスは、他人からは見えないデリケートな問題。だからこそ、オープンに悩みを相談できる環境作りのために1人1人が行動することが大事。

悩みを抱えて相談を必要としている方へ
日本いのちの電話連盟
0570-783-556(10~22時)
www.inochinodenwa.org

(フロントロウ編集部)

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