きたる2020年11月3日、アメリカは4年に1度の大統領選を迎える。現職のドナルド・トランプ米大統領は、政治キャンペーンのため自身の選挙公報アカウントに物議を醸すコラージュ動画を投稿し、国民を困惑させている。(フロントロウ編集部)

※この記事は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます

まるで悪役のような自己の演出

 アメリカの大統領は、4年に1度の選挙によって決められる。次の大統領選は2020年11月3日。候補者はどんどんお金を使ってPR合戦を繰り広げ、アメリカ最大のイベントと言ってもいいほどの過熱を見せる。

 そのキャンペーンの真っただ中に、次期候補者の1人でもあるドナルド・トランプ米大統領が、物議を醸すコラージュ動画を公式の公報アカウントにアップした。

 トランプ大統領がアップしたのは、マーベル映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場するサノスの顔面部分に自身の顔をコラージュした映像。

 サノスは『アベンジャーズ』シリーズに登場する最大の敵(ヴィラン)で、“宇宙全体の生命体を半分消し去り、均衡を保つこと”を目標に掲げ活動している冷酷無比な人物。

 広報によってアップロードされたシーンは、生命体を半分消し去る夢を達成するために必要な“インフィニティ・ストーン”を全て集め、力を発動するために「指パッチン」をしたところ。

 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が上映された時、この「指パッチン」によってスパイダーマンやドクター・ストレンジ、ファルコンやウィンター・ソルジャーが灰と消え、多くのファンはトラウマ級の悲しみを背負うハメに。

 トランプ大統領の選挙公報アカウントがツイートした動画では、トランプ大統領が「サノス大統領」になり、政治的な敵である民主党のナンシー・ペロシ下院議長やジェリー・ナドラー下院司法委員長、アダム・シフ下院情報委員長らを、「指パッチン」で消し去って見せた。

画像1: まるで悪役のような自己の演出

 これに対しツイッターのリプライ欄には「この映画見た?」というコメントが。

 それもそのはず、サノスは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で生命体の半分を消し去った「悪役」であるだけでなく、続編にあたる『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではあっけなく死んでしまったのだから。そして、消え去ってしまった生命体たちも無事世界に戻ってくる。

 つまりトランプ米大統領は自分をサノスと重ねることで、自分が悪役であることを認め、次期大統領選では負けてしまうことを暗示していると言っても過言ではない。国民は「『エンドゲーム』的に言うとトランプは負けるってこと?」と困惑を隠せずにいる。

画像2: まるで悪役のような自己の演出

 一連の流れに対し、1973年にサノスというキャラクターを生み出したジム・スターリンは米Hollywood Reporterに今の心境を告白。「思いあがった阿呆が私の創造物を使って自分の子供じみたエゴを満たす姿を見て、当初は気分を侵害されました。しかしその後、自由世界のリーダーであり自国のリーダーである彼が、自分自身と大量殺人者(サノス)を比較することを楽しんでいる、ということに気づいたのです」と憤りをあらわにした。

 ジムはさらに「異常です。これは、私たちが経験している悲しく不思議な時代です。しかし、幸いなことに、国家の悪夢でさえ、全ての出来事は最終的には終わります」と続けた。

 トランプ大統領は、これまでも風変わりなコラージュや広報映像を制作してきた。

 アメリカ大統領選挙は、2020年11月3日に投開票される。(フロントロウ編集部)

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