オーストラリアの森林火災で亡くなった消防隊員の葬儀で、1歳8ヵ月の娘が取った行動に多くの大人が心を痛めている。(フロントロウ編集部)

これまでに多くの人が亡くなっている森林火災

 オーストラリアで深刻化する森林火災で、消火活動にあたっていたボランティアの消防隊員2人が12月19日に亡くなった。その内の1人であるアンドリュー氏の葬儀が1月7日に営まれた。

 アンドリュー氏には2人の子供がおり、現在1歳8ヵ月となる娘シャーロットちゃんの葬儀での様子に多くの大人が涙を流した。

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 シャーロットちゃんは葬儀で、父のヘルメットを被っていた。そして、葬儀が終わったあとも父アンドリュー氏が眠る棺の横を離れようとしなかったという。

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 アンドリュー氏の葬儀に参列したニューサウスウェールズ州地方消防局の総監は、「シャーロットには、彼女の父親は私利私欲のない素晴らしい人だったと、彼はヒーローだったからこそこの世を去ったのだと知ってほしい」と話した。

オーストラリアで猛威をふるう森林火災

 南半球に位置するオーストラリアは、現在が夏季。温暖化の影響による例年よりも深刻な熱波や干ばつなどが原因で、2019年9月ごろから猛威をふるい始めた森林火災によって、数億匹の野生動物が焼死しており、25名が命を落としたと見られる。また、2,000軒ほどの家屋が被害に遭っているうえ、火災の煙が広範囲に広がり各地で生活に支障をきたしている。

 また、野生動物たちが水分を求めてさまよっている様子も数多く目撃されている。多くのコアラが人間に水を求めるところが目撃され、火災から逃げきれず、やけどを負い瀕死の状態のコアラは安楽死させられる事例が増加。

 他にも、都市部から離れた先住民族のコミュニティにラクダの群れが水を求めて侵入。フェンスや田畑を荒らし、先住民の家の空調設備から水分を得ようとするなどしたラクダの群れに対し、先住民の自治体はラクダの殺処分を行なうと発表した。

画像: 火災によってやけどを負ったコアラを手当てする獣医師。

火災によってやけどを負ったコアラを手当てする獣医師。

 オーストラリアは今後、森林火災を収めるだけでなく、森林の再生や野生動物の保護など、多くの問題に取り組まなければならず、対策や復旧は長期的なものになると予想される。火災に対しては、消防隊だけでなく、数千人のオーストラリア軍兵士も対応に当たっている。

 オーストラリアに住む俳優のラッセル・クロウは、森林火災の根本的な問題である気候変動に対し、「科学に基づいた行動」をしていこうと呼びかけた。また、現在多くの著名人が寄付を行ない、多くの団体が一般からの募金を受けつけている。

 支援活動への日本からの募金方法を解説したページはこちら。

(フロントロウ編集部)

記事内のいくつかの情報を加筆致しました。

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