最多ノミネートは『ジョーカー』
映画界最高峰のアワードと言われるアカデミー賞の2020年のノミネート作品および俳優が米現地時間1月13日に発表された。
最多ノミネートとなったのは、作品賞のほか、主演のホアキン・フェニックスが主演男優賞、監督のトッド・フィリップスが監督賞にノミネートされ、主要3部門を含む計11部門で選出された映画『ジョーカー』。
それに続くのは、作品賞、監督賞の主要部門のほか、計10部門で選出されたネットフリックスのオリジナル映画『アイリッシュマン』と、同アワードの前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞で予想外にもドラマ部門の作品賞を獲得した戦争映画『1917 命をかけた伝令』が作品賞、監督賞、脚本賞の主要部門を含む10部門にノミネートを果たした。
以下、ノミネート作品の全リスト。
作品賞
『フォードvsフェラーリ』
『アイリッシュマン』
『ジョジョ・ラビット』
『ジョーカー』
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
『マリッジ・ストーリー』
『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』
監督賞
マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)
クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)
サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)
トッド・フィリップス(『ジョーカー』)
主演男優賞
ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)
アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)
アントニオ・バンデラス(『ペイン・アンド・グローリー<英題>』)
ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)
レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
主演女優賞
レネー・ゼルヴィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)
スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)
シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)
シンシア・エリヴォ(『ハリエット』)
シアーシャ・ローナン(『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』)
助演男優賞
アル・パチーノ(『アイリッシュマン』)
ジョー・ペシ(『アイリッシュマン』)
ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
トム・ハンクス(『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』)
アンソニー・ホプキンス(『2人のローマ教皇』)
助演女優賞
キャシー・ベイツ(『リチャード・ジュエル』)
ローラ・ダ―ン(『マリッジ・ストーリー』)
マーゴット・ロビー(『スキャンダル』)
スカーレット・ヨハンソン(『ジョジョ・ラビット』)
フローレンス・ピュー(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)
脚色賞
スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』
タイカ・ワイティティ 『ジョジョ・ラビット』
トッド・フィリップス&スコット・シルバー 『ジョーカー』
グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
アンソニー・マクカーテン 『2人のローマ教皇』
脚本賞
ライアン・ジョンソン 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 『1917 命をかけた伝令』
クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン 『パラサイト 半地下の家族』
長編アニメ映画賞
『クロース』
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
『ミッシング・リンク<原題>』
『トイ・ストーリー4』
『失くした体』
短編アニメ映画賞
『へア・ラブ<原題>』
『キットブル<原題>』
『メモラブル<原題>』
『ドーター<原題>』
『シスター<原題>』
撮影賞
ロジャー・ディーキンス 『1917 命をかけた伝令』
ロバート・リチャードソン 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ローレンス・シャー 『ジョーカー』
ロドリゴ・プリエト『アイリッシュマン』
ジェアリン・ブラシュケ『ザ・ライトハウス<原題>』
衣装デザイン賞
サンディ・パウエル&クリストファー・ピーターソン 『アイリッシュマン』
マーク・ブリッジス 『ジョーカー』
マイェス・C・ルベオ 『ジョジョ・ラビット』
ジャクリーン・デュラン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
アリアンヌ・フィリップス 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
長編ドキュメンタリー賞
『アメリカン・ファクトリー』
『ザ・ケイブ<原題>』
『ブラジル -消えゆく民主主義-』
『娘は戦場で生まれた』
『ハニーランド<原題>』
短編ドキュメンタリー賞
『イン・ジ・アブセンス<原題>』
『ライフ・オーバー・テイクス・ミー<原題>』
『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(イフ・ユー・アー・ア・ガール<原題>)』
『セント・ルイス・スーパーマン<原題>』
『ウォーク・ラン・チャチャ<原題>』
短編実写映画賞
『兄弟愛』
『向かいの窓』
『ア・シスター<原題>』
『ネフタ・フットボール・クラブ<原題>』
『サリア<原題>』
編集賞
セルマ・スクーンメイカー『アイリッシュマン』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
マイケル・マカスカー&アンドリュー・バックランド『フォードvsフェラーリ』
ヤン・ジンモ 『パラサイト 半地下の家族』
トム・イーグルズ 『ジョジョ・ラビット』
外国語映画賞
『コーパス・クリスティ<英題> 』(ポーランド)
『ハニーランド<英題>』(北マケドニア)
『レ・ミゼラブル』(フランス)
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
『ペイン・アンド・グローリー<英題>』(スペイン)
メイク・ヘアスタイリング賞
『スキャンダル』
『ジュディ 虹の彼方に』
『ジョーカー』
『1917 命をかけた伝令』
『マレフィセント2』
作曲賞
ヒルドゥル・グーナドッティル 『ジョーカー』
アレクサンドル・デスプラ 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
ランディ・ニューマン 『マリッジ・ストーリー』
トーマス・ニューマン 『1917 命をかけた伝令』
ジョン・ウィリアムズ 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
歌曲賞
「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」(『ロケットマン』)
「イントゥ・ジ・アンノウン」(『アナと雪の女王2』)
「スタンド・アップ」(『ハリエット』)
「アイム・スタンディング・ウィズ・ユー」(『ブレイクスルー<原題>』)
「君のため」(『トイストーリー4』)
美術賞
『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』
『ジョジョ・ラビット』
『アイリッシュマン』
音響編集賞
『1917 命をかけた伝令』
『フォードvsフェラーリ』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『ジョーカー』
録音賞
『アド・アストラ』
『フォードvsフェラーリ』
『ジョーカー』
『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
視覚効果賞
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『ライオン・キング』
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『アイリッシュマン』
『1917 命をかけた伝令』
アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、その労と成果を讃えるための映画賞であり、別名“オスカー”の愛称で長きにわたって親しまれているアカデミー賞。
第92回目を迎える今回の授賞式は、米現地時間の2020年2月9日に開催。前年に引き続き、今年も司会者を立てずに進行されることが発表されており、主催の映画芸術科学アカデミーは、「スターあり、パフォーマンスあり、サプライズあり、ホストなし」のエンターテイメント性に富んだ一夜となることを約束している。(フロントロウ編集部)