自動車愛好家たちの星ポール・ウォーカー
ポール・ウォーカーは『ワイルド・スピード』シリーズで知られる俳優。2013年11月30日に、自動車事故によって40歳という若さで亡くなった。
大の車好きであったポールは『ワイルド・スピード』シリーズ内だけでなく、実生活でも数多くの車を所有していた。
そんなポールのカーコレクションの一部がオークションにかけられることに。米アリゾナ州で開かれたBarrett-Jackson’s Scottdale Auctionで売りに出されたのは、車、トラック、オートバイなどの愛車21台。
合計の最終的な売り上げは、約2億6,000万円(233万3,450ドル)になったと関係者が明らかにした。
競売を主催したバレット・ジャクソンは米Hollywood Reporterに、「ポールは全世代の自動車愛好家にインスピレーションを与えてきた」と、ポールの自動車愛を称えた。
車のオークションを委託したのは、ポールの死後、車の管理をしていた親友たちで、ポールの娘メドウは、縁の深い車をいくつか自分の手元に残したそう。
売り上げの行く末は?
オークションで最も貴重だった車は「BMW M3ライトウェイト・エディション」。なんとこの車、世界で126台しかないというのにもかかわらずポールは5台所有。1番走行距離の少なかったものは約4235万(38万5千ドル)で、そのほかの4台は約2420万~2843万5,000円で落札された。
ポールの名を冠して行われたオークションだったけれど、クラシックカーの情報サイトClassicCars.com Journalの編集長トム・スターラーは「ポールの名がなくても、コレクターなら絶対に欲しい信じられないほど貴重な車ばかりだった」とコメント。
「BMW M3ライトウェイト・エディション」に関しては「これらは基本的に工場で生産されるレースカーなのに、どうしてポールが5台ももっていたのでしょうね。レースチームでもはじめるつもりだったのだろうか」と言った。
オークションの収益は全て、ポールが大学で学んでいたこともある海洋科学の研究のための助成金と奨学金を支援するポール・ウォーカー財団を管理している21歳の娘メドウの信託にいくという。(フロントロウ編集部)