映画館が健康に与える“良い”影響
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者によって、“映画館で映画をみることは、軽い運動と同じぐらい健康にいい”ことが判明した。
研究によると、被験者51人が映画館で映画『アラジン』を見ている間、平均で45分間も健康な心拍数を維持していたという。この場合の「健康な心拍数」とは、最大心拍数の45~80%。
この脈拍は、早歩きやガーデニングなど、軽い有酸素運動と同じ程度だそう。
ちなみに、映画を見ている人の心拍数は一斉に拍動することが多く、皮膚センサーで測定したときに、全員同じくらいの感情的興奮を経験していた。
脳や心臓にも効果が
研究では、自宅ではなく映画館で映画を見ることをオススメしている。
なぜなら、「映画を見るときにストーリーを追うという問題解決スキルは、脳にいいトレーニング」になるため。
映画館では、作品に没頭すること以外やることがないので、自然と物語に集中する。そしてその状態を一定の時間維持することで、日常生活での問題解決スキルも向上させ、生産性を高める結果につながるそう。
また、BritishJournal of Psychologyによる2018年の研究では、映画館に定期的に行くことで、老年期のうつ病を防ぐのに役立つことが、2006年の米Heartの研究では、コメディ映画を見ることで血管が拡張して、心臓の健康につながることが報告されている。
健康に気をつけたい人は、映画館に行ってみては。(フロントロウ編集部)