カンガルーが水の中を駆け回る、森林火災オーストラリアで大豪雨!洪水被害も深刻化


森林火災が続くオーストラリアで、今度は30年ぶりの記録的豪雨が発生した。(フロントロウ編集部)
オーストラリアに恵みの大雨?
例年と比較にならないほど大規模な森林火災が発生し、国土のうち10万平方キロメートル以上(日本の面積の3分の1近くの規模)が焼失したオーストラリア。
平均降水量は平年を40%下回り、過去最少を記録したオーストラリアを、今度は30年ぶりの記録的な大豪雨が襲った。
この大雨によっては、ニューサウスウェールズ州ショールヘイブン市の50万ヘクタール(5,000平方km)を燃やした森林火災と、シドニーの大規模火災の2つが消し止められた。
This is the most positive news we’ve had in some time.
The recent rainfall has assisted firefighters to put over 30 fires out since Friday. Some of these blazes have been burning for weeks and even months.#NSWRFS #NSWFires pic.twitter.com/fNyuSE6nAx
— NSW RFS (@NSWRFS) February 10, 2020
また、水不足も深刻化していたけれど、大雨によってシドニーのダムの貯水率は70%に近づいたという。
豪雨によって生活に支障も出ている
一方で、豪雨によって各地の道路や駅のホームが冠水。また、雨の勢いが強いため、各地で木が倒れたり、車が流されたり、停電が発生したりしている。避難を余儀なくされている国民は、数千人に上ると見られる。

豪雨によってなぎ倒された木。(2月9日にシドニーで撮影)
雨に水没した街では、カンガルーが雨の中を飛び跳ねる姿も目撃された。
#Australia | A kangaroo was spotted swimming through floodwaters at Lake Conjola on the NSW south coast, a region smashed by bushfires a month ago. https://t.co/Q4Gut2NRwL pic.twitter.com/fM8ZPVyPYa
— Atlantide (@Atlantide4world) February 10, 2020
豪雨によって火の手は弱まったけれど、すでに10億以上の生物が被害を受けており、オーストラリア政府は、その中でもとくに113種の生物が「早急な支援」を必要としていると発表している。
オーストラリア森林火災の被害に対する支援を行なう方法は、日本語ガイドつきでここから確認できる。(フロントロウ編集部)