リバース・ヘアカラーとは?
いま注目を集めている「リバース・ルーツ・ヘアカラー(Reverse Roots Hair color)」とは、髪の根元部分だけをカラフルに染めるカラーリングのこと。
リタッチ(※)の手法が使われるこちらのヘアカラーは、本来は地毛が伸びると目立って気まずい、いわゆる「プリン」状態を逆手に取り、カラフルな色で染めることでオシャレなスタイルへと進化させたもの。
(※)リタッチとは、伸びた根元だけを染めるカラーリング方法のこと。伸びた地毛とすでにヘアカラーで染めた髪の「色」や「明るさ」をそろえることを目的とする。
2015年春夏パリ・コレクションにて、仏ブランド「マキシム シモアンス」がいち早く取り入れたことでも知られており、その数年後にシンガーのビリー・アイリッシュが根元をネオングリーンに染めたヘアスタイルを披露したことで人気が高まり、本格的なブームが到来した。
ブームの火付け役はビリー!
米メディアRefinery29のインタビューに答えたヘアスタイリストのジェームズ・アーンショーは、「ビリーの持つ影響力のおかげからか、今季に入ってからこのヘアスタイルにチャレンジする人が続出している」と話し、またグリーンのみならず、オレンジ、ブルー、ピンクなど、さまざまな色の「リバース・ヘアカラー」を楽しむ人が増えてきているのだそう。
リバース・ヘアカラーの染め方については、その名の通りグラデーションやバレイヤ―ジュとは“真逆”で、毛先ではなく根元をブリーチすることから始まる。その後、好みの色を足していくのが一連の流れだという。
また基本的には根元だけ明るくカラフルに染め、残りの髪は黒やブラウンなどナチュラルな色合いにし、はっきりとした“2色のコントラスト”を楽しむのが、このトレンドの最大のミソでもあるそう。
しかし、1点だけ注意したいポイントがある。一見するとリバース・ヘアカラーは、だれでも簡単に染められるように見えるけれど、プロいわく色味の調整が難しいうえに、根元はやり直しが難しいため、セルフカラーにはあまりオススメしないとのこと。
ジェームズは「もし根元を染める場合は、断然プロのカラーリストに任せたほうが失敗しずらい」と話し、セルフで行なう場合はヘアチョークや1日ヘアカラーなどから始めたほうがいいとアドバイスした。
お目立ち度No.1は、レインボー!
ワンカラーでもインパクト大のリバース・ヘアカラーだけれど、なかには複数の色を使って染めるツワモノも。オシャレで個性的なファッションを楽しむシンガーのホールジーも、いち早く根元をレインボーカラーに染め、周りの視線を独占した。
トレンド感満載のリバース・ヘアカラー。いつものヘアカラーにマンネリ気味という人はチャレンジしてみてもいいかも。(フロントロウ編集部)