オスカー俳優たちから出演希望
5月29日にシリーズ第9作目『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の日本公開を控えるメガヒットカーアクション映画シリーズ『ワイルド・スピード』(以下『ワイスピ』)。
2001年に第1作目が公開されて以来、20年近くにわたって人気を拡大してきた同シリーズは、2019年には初のスピンオフ作品となる『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』が公開され、世界的な成功を収めたほか、女性キャラクターを主軸に迎えたウーマンパワー全開な女性版スピンオフの制作も計画が進行している。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の海外版ポスター。
さらに、シリーズ最終章になると言われる10作目が二部構成になる可能性も伝えられるなか、すでに超豪華キャストで固められている同シリーズに“さらなる大物”が加わる可能性があることを主人公“ドム”ことドミニク・トレットを演じる俳優のヴィン・ディーゼルが告白した。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に先立ち、累計7,500万部以上の売り上げを誇る人気コミック『ブラッドショット』シリーズを実写化した同名主演映画が北米で公開となったことに合わせ、米人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演したヴィンは、『ワイスピ』サーガのキャストが今後も拡大していく可能性に言及。
「(シリーズが始まった)20年前には考えられなかったことだけど、不思議なことに、今では、オスカーを獲得した役者たちからも作品に出たいという要望があるんだよ。奇妙だよね」と、映画界最高峰と言われるアカデミー賞の受賞俳優たちからも『ワイスピ』に“出たい!”とラブコールが相次いでいることを明かした。
『ワイスピ』といえば、最初は、カーマニア向け、もしくはアクション好きな観客に向けた商業主義映画といったイメージが強く、芸術作品としての映画を好む層には、なかなか受け入れられなかった。
そんな同シリーズのキャスティングに、映画人を唸らせる実力をもつ役者たちが次々と立候補しているということは、いかに『ワイスピ』シリーズが作品を重ねるごとに評価を高め、奥行きを増して、映画界において不動の地位を築いてきたかという証明にもなる。
「少しでいいから、誰が出演する可能性があるのか教えてくれない?」という司会者からの質問に、決まり文句の「それは、良い質問だね」と返しながらも、「でも、もしバラしすぎちゃうと楽しみがなくなっちゃうから。いくつかの秘密は胸にしまっておかなくちゃね」と人懐っこい微笑みを見せたヴィン。
今後公開される作品に、一体どんな大物が参加するのかは、ずっと先のお楽しみといったところのよう。
ちなみに、同インタビューでヴィンは、『ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク』に出演するラッパーのカーディー・Bの出演が自身の愛娘のリクエストで決定したという驚きの事実も明かしていた。
ロンドンでの撮影中にヴィンが公開したカーディとのツーショット動画。
必ずといっていいほど、見る人をあっと言わせる仕掛けが用意されている『ワイスピ』シリーズ。5月公開予定の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、どんな度肝を抜く展開が繰り広げられるのか、期待は充分。(フロントロウ編集部)