74歳ヘレン・ミレン、髪を染めない理由
これまで多くの舞台や映画・テレビで活躍し、アカデミー賞、エミー賞、トニー賞を何度も受賞した演劇の三冠王であるヘレン・ミレンといえば、演技だけでなく、レッドカーペットに登場した際のファッショナブルな姿でも人気が高い。そんな彼女のスタイルを、さらに洗練されたものとしているパーツといえば、グレイヘア。2019年に1度だけ白髪の上にピンクを重ねてシルバーピンクにしたことはあるものの、長年グレイヘアを貫いているヘレンが、その理由を米Peopleに話した。その内容は意外にも…?
「それはなぜなら、私はめんどくさがり屋だからよ!本当よ。私は、髪の毛に関してはとてもめんどくさがりなの!」
そういって、髪を染めるために美容室で何時間も座っていたくないと続けたヘレン。しかしグレイヘアになりたくないという女性たちの気持ちも理解できるという彼女は、こんなメッセージを送った。
「女性たちは、白やグレイの髪になることで、これまでと別のカテゴリーに入ることがとても怖いのね。でももちろん、あなたはその年齢のグループにいるのだし。ごめんなさいね、でもそうでしょう!ならば、それを好きになるほうが良いじゃない。それと上手く付き合って、受け入れたら?ネガティブなこととされているけど、ポジティブなことにしなさい」
ヘレンのような考えから、最近ではナチュラルヘアでいることを選ぶセレブも多く、オジー・オズボーンの妻でTVパーソナリティのシャロン・オズボーンや、映画『帰郷』のアカデミー賞俳優であるジェーン・フォンダ、また、男性では肉体派俳優のシルヴェスター・スタローンがグレイヘア姿を見せている。
髪を染めることにはリスクもある
また、米医学雑誌International Journal of Cancerに、パーマネントヘアカラーとストレートパーマは乳がんのリスクを最大60%高めるという統計結果が発表された際には、キアヌ・リーブスの恋人でアーティストのアレクサンドラ・グラントが反応。今年47歳となるアレクサンドラには、そのナチュラルなグレイヘアが素敵だという多くの声が上がっていたけれど、その決意の裏にあった過去をインスタグラムで明かした。
「私は20代前半で白髪になってしまったから、ヘアカラー剤の悪影響に耐えられなくなるまで、何色もの色に髪を染めてきたの。30代では、ブロンドにしてた。すべての年齢のwomxn(※)が、自分のなりたい外見を選べることは素晴らしいし、支持してる。でも、もし女性がそういったビューティー・スタンダードによって命を落としているのであれば、そのビューティー・スタンダードについて話したい。すべてのwomxnに愛を」
※womxn:トランスジェンダーやノンバイナリー、そして有色人種の女性も含むことを明示する単語
様々な理由から、人気が高まっているグレイヘア。ヘアセットによってクールなものから可愛らしい雰囲気まで作り出すことができるので、ナチュラルヘアでいることもポジティブな選択肢のひとつ。(フロントロウ編集部)