3月21日は国際森林デー
陸生生物の80%の住処である森林。さらに、水を飲むとき、ノートにものを書くとき、熱の薬を飲むとき、家を建てるとき。これらの行動を含め、人間の生活の多くが森と何かしらの形でリンクしている。
3月21日に祝われる国際森林デー(International Day of Forests)は、地球に暮らすすべての生き物が生存を続けるために欠かせない森林の大切さ再認識して意識を高めるための国際デー。2012年の国連総会において決議・創設された。
森林について知っておきたい7つのファクト
- 地球上の陸地の31%を森林が占めている。
- 両性類の80%、哺乳類の68%、鳥類の75%が森林に生息していて、約16億人が食料、住居、エネルギー、医薬品、収入を得るために森林に直接依存している。
- 毎年、アイスランドと同じ大きさ(1,000万ヘクタール)の森林が失われている。
- 南米よりも広い面積(約20億ヘクタール)で土地が劣化している。
- 両生類の41%、哺乳類の25%、鳥類の14%が絶滅の危機にさらされていると推定されており、森林の消失が大きな原因とされている。
- 森林伐採は気候変動の原因となる世界の温室効果ガス排出量の12〜20%を占めている。
- 森林を守ることはSDGsの目標15 陸の豊かさを守ろうに直結している。
※出展:United Nations International Day of Forests、FAO Forestry、ipbes Global Assessment Report on Biodiversity and Ecosystem Services
今年のテーマは?
2021年 森林回復:復興と幸福への道
2021年のテーマは、世界中の生態系の保護と再生を呼びかけている『国連生態系再生の10年』に合致するもの。国連は公式サイトにて、「森林の回復と持続可能な管理は、気候変動と生物多様性の危機に対処するために役立ちます。また、持続可能な開発のための財やサービスを生み出し、雇用の創出や生活の向上につながる経済活動を促進します」とメッセージを送っている。
2020年 森とバイオダイバーシティ:失うには貴重すぎる
FAO(国際連合食糧農業機関)が制作した2020年度の動画では、「陸生の生き物の80%の住処である森は、バイオダイバーシティ(生物多様性)にとって極めて重要です。しかし毎年数百ヘクタールもの森が失われており、バイオダイバーシティは危機にあります。私たちは森をいたわることで、私たちの唯一の住処をいたわらなくてはいけません」というメッセージが添えられている。
(フロントロウ編集部)