“コロナパニック”を「昨日まで知らなかった」
映画『スーサイド・スクワッド』のジョーカー役や2020年内の公開が予定されている映画『スパイダーマン』シリーズの新スピンオフ『モービウス』への主演で知られる俳優のジャレッド・レトが、新型コロナウイルス感染によるパニックが欧米諸国にも拡大し、母国アメリカまで及んでいたことを、なんと、「昨日まで知らなかった」とSNSを通じて告白した。
いまや、世界中のメディアが新型コロナウイルス関連のニュースであふれ、SNSや友人・家族間でも社会的接触の制限や自主隔離に備えた食糧や生活必需品の備蓄に関するトピックが話題に上らない日はない。
そんななか、ほんの1日前まで現状を知らなかったなどということがあり得るのかと首を傾げてしまうが、ジャレッドには、彼なりのれっきとした理由があった。
じつは、ジャレッドは、3月頭から12日間、黙想やデジタル・デトックスを兼ねて砂漠地帯で隔離生活を送っていたのだ。
ジャレッドは隔離生活を送っていた施設から12日ぶりに外界に出て、日本でいう“浦島太郎状態”のようなを経験をした感想や現在の心境について、久々に更新したSNSへの投稿で、こう語っている。
「ワオ。12日前、僕は砂漠で黙想を始めた。僕たち参加者は完全に隔離されていた。電話やそのほかのコミュニケーションツールの使用は禁止されていた。だから、施設の外で何が起こっているかまったく知らなかったんだ」
「昨日、外に出てみたら、世界の様子が以前とはまったく違っていたよ。永遠に変わってしまった。ショッキングなんて言葉じゃ言い表せないくらいだ。世界中にいる友人や家族から続々メールが届いてる。今ようやく、何が起きているのか、飲み込み始めたところだ」
ジャレッドがどこの砂漠地帯で黙想体験をしていたのかは不明だが、いまやアメリカ全土もにも自粛ムードが広がっており、政府は不要不急の外出を控え、少しでも症状がある人は自主隔離、そして、感染の可能性が低くても社会的隔離行なうよう国民たちに注意を促している。
12日ぶりに砂漠での“隔離”を終えて出てきたジャレッドだが、施設から出ても、社会的“隔離”を心がけることになるという、皮肉な運命に直面することとなってしまった。
少し遅ればせながらも、「みんなが大丈夫であるよう願ってる。ポジティブなエネルギーを送るよ。外出は控えて、安全でいてくれ」とフォロワーたちに呼びかけたジャレッド。彼のSNSには、デジタル・デトックスを行なっていたとされる12日間の間にもいくつか投稿が行なわれているが、これは隔離生活を送る前に事前に投稿予約をしておいたものだそう。
ちなみに、ジャレッドが毎年気合いの入った格好で登場しているファッションの祭典「メットガラ」も新型コロナウイルス感染拡大への懸念から5月に予定されていた開催が無期限延期となったことが発表されている。(フロントロウ編集部)