家族というほど親しいブラッド・ピットとジェーン
映画『リバー・ランズ・スルー・イット』や『セブン』に出演し、90年代には飛ぶ鳥を落とす勢いでトップスターの座に君臨。2019年公開の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の演技ではアカデミー賞助演男優賞を初受賞するなど、名実ともにハリウッドを代表する俳優のひとりであるブラッド・ピットが、非常に感謝しているスタッフがいると米テレビ番組『Celebrity IOU(原題)』で明かした。
それは、これまで出演した40作品以上で自分のメイクを担当してくれたメイクアップアーティストのジーン・ブラック。
映画『ファイト・クラブ』でのジーンとブラッド(左)、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ジーンとブラッド(右)。
ブラッドにオスカーをもたらした『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でもメイクを担当したジェーンについて、ブラッドは、「彼女は家族なんだ。僕たちは姉弟みたいなものだね。僕の人生の中でも、彼女のことを大切に思ってる」と話すほど。そんな2人の絆は、ある恥ずかしい出来事を乗り越えたからこそ築かれてきたよう。
それが起こったのは、ブラッドがゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた1994年の映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』の現場でのこと。ブラッドがワイルドなキャラクターを演じた本作では、ジェーンはある場所にまでファンデーションを塗らなくてはいけなかったよう。
それは、お尻!
すべてはブラッドの日焼け跡を隠すためだったそうだけれど、現在56歳となったブラッドは、「それがあった時は、お互いの目を見れなかったさ」と、恥ずかしい思い出を振り返った。
ブラッド・ピットがジェーンの家をリフォーム
ブラッドが出演した『Celebrity IOU』では、俳優たちが感謝する人の家をリフォームするというプロジェクトを実行。ブラッドはその相手にジェーンを選んだというわけ。
ブラッドといえば、その建築好きはファンの間では有名な話。ブラッドの友人で世界的建築家のフランク・ゲーリーの事務所に通い、弟子状態になっていたこともあるブラッドは、米トーク番組『エレンの部屋』に出演した際に、11歳の少年に子供の頃の夢を聞かれて「家を建てたかった」と答えたほど。ただ部屋の内装を変えるだけでなく、リフォームを行なう今回のプロジェクトはブラッドにとって最高のものだったよう。
「僕は手で触るのがすごく好きなんだ。実際の内装よりも、資材が見えるデザインのほうが好きなんだよね。素材がどうお互いに支え合っているのを見て、その中で暮らしているという感覚がね」
そう熱弁しながら、ジェーンの自宅のガレージをゲストルーム、メイクアップスタジオ、備品の倉庫に変えたブラッドは、その結果に大満足。完成した元ガレージを見たジェーンも、「驚きすぎて声が出ない」と言って、感謝感激の様子だった。(フロントロウ編集部)