医師が勧める「正しい姿勢」で快適テレワークに
新型コロナウイルスの拡大を防止するため、多くの人がテレワークに取り組んでいる。そこで増えているのが、腰や肩に関する悩み。
米国認定のカイロプラクター兼運動療法士のトッド・シネット医師は、「まずオフィスでのデスクワークでも少なからず姿勢に問題が生じていることが多く、その問題が在宅ワークにより悪化して、痛みが出てしまう」と米メディアWELL+GOODにコメント。身体に負担のない姿勢をとらない限り、悪化してしまう一方だという。
ではどんなことに気をつければいいのか? 医師が明かした在宅ワーク時に適切な姿勢をとるため、改善すべき4つのポイントをご紹介。
パソコンの高さを目線に合わせる
まず最初に改善すべきポイントは、パソコンを置く高さ。ニューヨークを拠点とする米国認定カイロプラクターのジェイ・へラー医師は、「パソコンを目線と同じ高さに配置することがカギとなってくる」と話した。パソコンが低すぎたり高すぎたりすると首と肩が直立できないため、体の負担になってしまうという。
ノートパソコンの場合は、目線まで画面を上げるとキーボードが高くなりすぎてしまうけれど、姿勢が立つところまで高さを調整するのがオススメ。パソコンの下に本を置いたりして工夫してみて。
足は浮かせず床につける
パソコンだけでなく、椅子の高さも重要。へラー医師によると、足がぶらぶらと浮いている不安定な姿勢は、腰痛を引き起こす原因になってしまうという。平らな床にしっかりと足をつけて踏みしめることが大切。
使用している椅子が高すぎたり低すぎたりする人は、一度見直してみる必要がありそう。
背もたれが真っ直ぐな椅子に座る
次に問題となるのは、背もたれがきちんとまっすぐになる椅子を選べているかということ。これについてへラー医師は、「ソファやベッドで仕事をするのは、体にとって最悪なことなんだ」と話し、それらに座っているときには肩が丸まって頭が前に出る姿勢になると説明。この姿勢を続けることが肩こりの原因になってしまうそう。
もしソファーやベッドしか座るところがないときは、1時間に1度など定期的に首を動かしてエクササイズするなどを心がけるよう、ヘラー医師はアドバイスした。
1時間に1回は立ち上がる
最後の改善ポイントとなるのが、何時間も座りっぱなしにすること。ヘラー医師によるとずっと座ったままでいると腰痛、肩こりの原因になってしまうため、1時間に1度は立ち上がる必要があるという。
さらに座りっぱなしでいることは、脂肪の燃焼を邪魔をしてダイエットの落とし穴にもなってしまうため、タイマーなどを設定して、せめて1、2時間に1度は立ち上がるように気をつけたい。
肩こりや腰痛の症状が今のところない人でも、悪い姿勢を長くつづけることでその症状がでてくる可能性も。できることから心がけて、快適な在宅ワーク生活を送ってみては。(フロントロウ編集部)