日本映画やドラマなどのフィクション作品では、電話番号は伏せられていることが多いけれど、アメリカの映画では全部出しているのはなぜ?映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ジョン・ウィック:チャプター2』など、様々な作品に登場するアメリカの電話番号には、あるカラクリが隠されていた!(フロントロウ編集部)

映画やドラマ、ゲームに登場する電話番号の秘密

 ハリウッド映画やアメリカのドラマ、ゲームなどのフィクション作品を見ていると、電話番号が出てくるシーンがある。例えば、画面上に映し出されていたり、登場人物が耳と肩に受話器を挟んでその番号を全て読み上げ、走り書きのメモを残したりといったように。

画像: 映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS

映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS

 一方で、日本のドラマや映画を思い起こすと、大抵番号は「XXXX」といったように部分的に、または全てが隠されている。これはイタズラ電話や犯罪を防止するため。

 では、なぜアメリカでは電話番号を全て明かすことができるのだろうか?

アメリカ映画の電話番号には「ある共通点」が

 もちろんアメリカでもイタズラ電話はある。作品に電話番号が書かれていると、好奇心の強いファンが電話をかけるというのは、世界中よくあること。そんな事態にならないよう、実はアメリカでは、「フィクション作品専用」の「555」という市内局番が用意されている。

画像: アメリカ映画の電話番号には「ある共通点」が

 たとえば、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティーのガールフレンドのジェニファーがチラシの裏に書くおばあちゃんの家の電話番号は「555-4823」で、ドラマ『24』のジャックの娘の電話番号は「310-555-3067」、映画『スパイダーマン』のMJのバイト先の電話番号は「212-555-0162」など。映画、ドラマ、ゲーム、コミック、小説など、探してみると数え切れないほどの「555」が登場する。

 ちなみにそれらの電話番号にかけてみると、「あなたがダイヤルした番号は有効な番号ではありません。電話を切り、もう一度ダイヤルしてください」といったような自動音声につながる。

 こうした仕組みのせいか、2000年に公開された映画『メメント』のテディの電話番号と、1999年に公開された『ファイト・クラブ』のマーラの電話番号は「555-0134」と全く一緒! 実はフィクションの中で使える電話番号は「555-0100」から「555-0199」までだけ。使える番号に制限があるからこそ起こった一致だと考えられる。

『ジョン・ウィック:チャプター2』、掟破りの電話番号!

 そういったなか、あえてこの「555」を使わない映画もある。最近では、キアヌ・リーブス主演の映画『ジョン・ウィック:チャプター2』がそうだった。ジョン・ウィックを狙う暗殺者たちにメッセージを送信するため、上映開始から1時間12分あたりで登場する電話番号にはひとつも「555」がない。

画像: ©︎LIONS GATE FILMS

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 黒い画面に緑色で表示される番号は「212-156-9932」、「315-195-6020」、「646-061-4988」など、実に多種多様。世界中の暗殺者たちの携帯電話が一斉に鳴り始めるほど多くの番号が記されている。ちなみに、2番目に表示されている電話番号の先頭についている「315」という数列はニューヨークの本当の市外局番。

 実は、「315」を使ったのは『ジョン・ウィック:チャプター2』で特殊効果を担当したエヴァン・シフの遊び心。「315」は、「隠し要素」のつもりだったと米Syracuseに明かしている。ちなみに、登場する電話番号は全て使われていない番号。どれにかけても「誰か」の電話につながることはない対策をとっているよう。

 他にも、「局番が555なのはフィクション作品のみ」というイメージを嫌ってわざわざ本物の電話番号を買って映画で使っている製作者もいる。

 映画を見ているときに電話番号が登場したら、その局番に注目してみると面白いかもしれない。(フロントロウ編集部)

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