ハリー・スタイルズ、「ウォーターメロン・シュガー」のMVが公開
ボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーで同グループが無期限の活動休止に入ってからはソロシンガーとして活躍しているハリー・スタイルズがセカンドのアルバム『ファイン・ライン(Fine Line)』の収録曲「ウォーターメロン・シュガー(Watermelon Sugar)」のミュージックビデオを公開した。
夏の訪れを告げるかのように公開された同MVは、ハリーが複数の美女たちとビーチで濃厚に絡み合う映像のほか、タイトルにもなっている「スイカ(ウォーターメロン)」などの果物を意味ありげに弄んだり、官能的な様子で頬張ったりするシーンが頻発するセクシーな妄想を掻き立てる作品となっている。
屋外なので、「密閉」はともかく、「密集」、「密接」という新型コロナ禍では避けるように推奨されている“3密”のうち、2つの条件がそろった映像だが、ご心配なく。
このMVの撮影が行なわれたのは、新型コロナウイルスが世界的に蔓延する以前の1月末。フロントロウでは、カリフォルニア州のマリブビーチで行なわれた撮影の模様をお伝えした。
コロナ禍の人々を悶々とさせる「プロローグ」
ハリーが美女たちと、ひたすら“触れ合う”「ウォーターメロン・シュガー」のMVは、同作が公開された日付が添えられた、ダークユーモアを込めたこんなメッセージで始まる。
「このビデオを“触れること”に捧げます」
このプロローグは、ウイルスのことなど考えずに、他者と思いのままに接触することができた日常が、まるで遠い過去のことのように感じられるという、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を余儀なくされている人々の心をチクりと刺激するもの。
過去に撮影されたものとはいえ、ビーチで美女たちと入り混じるハリーの様子を見たファンたちは、言うまでもなく、色んな意味で心を搔き乱されている。
「ウォーターメロン・シュガー」の意味
「僕を知って 僕を味わってくれ/これなしで生きていける気がしないよ」、「ただ味わいたいんだ甘いスイカを」と、聞きようによっては、18禁な表現にも聞こえるミステリアスな歌詞が並ぶ「ウォーターメロン・シュガー」。
この言葉には、スラングでオーラルセックスにまつわる複数の意味があり、ハリーは、2019年の楽曲リリース後に出演したアップル・ミュージックのラジオ番組『Beats1』で、司会者に「みんなは、この曲が口を使った、相互の”お楽しみ”についての歌だと勘づいているようだけど、どうなの? 」と質問された際、「そうなの? 知らないな」と答えつつも意味深にニヤリ。実質的にその説を認めたものだとみられている。
さらに、「ウォーターメロン・シュガー」は、1990年後半の南ジョージアに由来する、ストリートで売られていたヘロインの俗称でもあるそう。そのほかにも、読書家だというハリーの元恋人でモデルのカミーユ・ロウのお気に入りの本である『西瓜糖の日々(In Watermelon Sugar)』に着想を得たのではないかという説もあるが、ハリー本人の口からは、正確な説明はされていない。(フロントロウ編集部)