気分を上げる3つのコツ
メンタルヘルスの専門家によると、精神を安定させるにはポジティブに考えられるようになる生活習慣を送ることが大切だという。
ニューヨークのマウントサイナイ病院で精神医学と心理学の臨床研究を行なっているシャノン・オニール博士は、「新型コロナウイルスが世界的に流行している今、これまでと全く同じ精神状態でいることはほとんど不可能だと思う」と米メディアHealthにコメントし、ストレスが多い今こそ取り入れるべき、ほんのちょっとした習慣で気分を上げるヒントを3つ紹介した。
その日起こった良いことを3つずつ書き留める
気がつくと、ネガティブな考えが浮かんでしまうという人も少なくないと思うけれど、そんな人にオニール博士が勧めるのは、寝る前にその日に起こった良いことを3つずつ書き溜めていくというもの。誰かにありがとうと思ったことや、自分が頑張ったこと、気分が良かったことなど、マイナスなことでなければどんなことでもOK。
この方法は、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授が開発し、多くの専門家が提唱する「ポジティブ心理学」で勧められている習慣。毎日続けて行なうことにより、自己肯定感が高まったり、今まで気づけなかった周囲の親切心に気づくことができたりとポジティブに考えることができるようになるというもの。
ちなみにオニール博士は、専用のアプリを使って3つの良いことを記録することをオススメ。
朝の時間に、自分にとって贅沢なことを何か取り入れる
気分を上げるためには、朝の過ごし方もカギとなってくるよう。オニール博士が気分を上げるための朝活としてオススメするのが、朝起きたらまず自分を甘やかす何かを取り入れること。たとえば贅沢なスキンケア製品を使ったり、食べたいものを食べたりと、自分に奉仕するような時間を作ると良いという。
その理由としてオニール博士は、1日の始まりに気分が良くなる行動をすることで、気持ちにスイッチが入ってメリハリができ、その後の時間を前向きに過ごせると説明。休日などに気分が上がらずだらだらと過ごしてしまいがちな人も、試してみると良さそう。
心配事や不安なことを考えても良い時間を決めておく
逆効果のようにも感じるオススメの行動が、マイナスなことを考えても良い時間を決めておくというもの。これについてオニール博士は、「毎日この時間だけは心配事や不安なことを考えてもよいという時間を作り、20分間のタイマー設定をして」と話し、この後に思い出した心配事などは翌日の20分間まで持ち越すようアドバイス。
オニール博士によると、人間は翌日に持ち越した心配事は忘れてしまいがちだそうで、その場合は本当に大切な問題ではなかったと気づくことができるという。ほかにも1日20分というルールを決めるだけで、それ以外の時間に悩むことがなくなり、前向きに考える時間が増えるというプラスもあるそう。
メンタルヘルスの専門家が教える、気分を上げる3つの方法。気になる人は、自分に合いそうなものから取り入れてみては。(フロントロウ編集部)