ラッパーのポスト・マローンが、芸名のポスト・マローンとしてではなく本名のオースティン・ポストとして「伝えたかったこと」とは?(フロントロウ編集部)

ポスト・マローンがインスタに珍しく長文コメントを投稿

 米現地時間5月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで白人の元警察官(※)デレク・ショービン容疑者に首元を押さえつけられたことにより、黒人男性のジョージ・フロイドが死亡する事件が発生。その場に居合わせた人が撮影した、フロイド氏の「最期の瞬間」をとらえた8分46秒の動画がネットで拡散したことで、一気に社会問題化し、黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える抗議運動「Black Live Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」がこれまでに以上に活発になっている。
※事件後に懲戒免職となり、第3級殺人と第2級故殺の疑いで逮捕・起訴された。

 そんななか、「ロックスター(Rockstar)」や「サイコ(Psycho)」、「サークルズ(Cirscles)」など、これまでに数々のヒット曲を世に送り出してきたラッパーのポスト・マローンが、本名のオースティン・ポスト名義で自身のインスタグラムに長文のコメントを投稿した。

画像: ポスト・マローンがインスタに珍しく長文コメントを投稿

 以下、ポストのコメントの全訳。

 「プラットフォーム(自分の言葉を伝える場)を無駄にしたら絶対にダメだと思った。とくに、俺たちの国や世界全体が心を痛めている時に、発信する能力を持っていながら、何もしないのはなおさらひどい。

 じつは、この数ヵ月間、メンタルヘルスのためにソーシャルメディアと距離を置いていたんだ。そうすることで、ほかの人たちが自分と自分のSNSに与える影響を最小限にすることができた。でも、そのせいでたくさんの人が俺のSNSの使い方に不満を募らせることになった。俺には大勢の人たちに声を届ける力があるのに、それを全くしていなかったから。まずはそのことについて謝罪したい。

 (フロイド氏の“最期の瞬間”をとらえた)あの動画を見た。動画を見た瞬間、俺の心は腹の奥底に沈んだ。ゾッとして、ひどく心が痛んだ。未だにあんな暴力が日常的に起きているなんて信じられない。

 俺の心はジョージ・フロイドとともにある。
 俺はみんなと一緒に立ち向かう。
 俺は(暴力や差別ではなく)愛を支持する。

 この事件に関与した警官たちは必ず責任を負わなければならない。こんなことは二度とあってはならない。

 リスクを負って、自分のたちの声をパワフルかつインパクトのある方法で届けようと奮闘するすべての人たちの安全を願ってる。君たちの行動はちゃんと変化をもたらしている。

 こんな時だから、みんな体に気をつけて。

 愛を込めて、オースティン」

 

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 本人も言っていたが、ポストが自身のSNSを通じて、社会問題に対する自身の考えや思いを発信するのは非常に稀。そんなポストが、これまでのスタンスを崩してでも“伝えたかったこと”に、多くのファンから、「よく言った」「あなたは正しいことをした」といった称賛のコメントが殺到している。(フロントロウ編集部)

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