シンガーのビリー・アイリッシュが、これまでに誰からも「肉体的に求められたことがない」と告白。そのことがビリーのファッションに与えた影響とは?(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュが“爆弾発言”

 “ティーンのカリスマ”として知られ、弱冠18歳にして、今年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて主要4部門を制覇したビリー・アイリッシュが、いまや彼女のトレードマークであるダボっとしたシルエットの服を頻繁に着るようになった理由について、英GQのインタビューで語った。

 「今から“爆弾発言”をするね」。こう切り出したビリーは、「私はこれまでに一度も求められていると感じたことがない。今まで付き合ったどの元カレも私をそういう気持ちにはさせてくれなかった」と告白すると、続けて「誰からも肉体的に求められていると感じたことがないって、私の人生において結構大きなことなんだよね。私がこういう格好をするのは、人の服装とかサイズを批判する人たちのことを考えたくないから。だからといって、朝起きてタンクトップを着ようと思わないわけじゃない。実際、過去に(タンクトップを着ようと思い立って)そうしたことがあったし」と、あくまで着たいものを着ているだけだが、過去の恋愛で経験したこともしくは経験できなかったことが自身のファッションに少なからず影響を与えていると明かした。

画像: ビリー・アイリッシュが“爆弾発言”

 また、珍しくタンクトップを着て外出した際、自身の“胸”がツイッターのトレンド入りをしたことはさほど気にしていないそうで、「タンクトップを着ただけで、私のオッパイがツイッターでトレンドになるっていうね。別にいいけど。だって、実際良い胸してるからね」と冗談交じりに自身の胸を褒め称えた。

 さらに、今回のインタビューでは、現代社会に根強く残るボディ・シェイミング(体形批判)に異論を唱えるべく公開に踏み切った、「ダボダボの服を1枚ずつ脱ぎ捨てる動画」についても言及。「男の子みたいな格好をする時もあれば、だらしない女の子みたいな格好をする時もある。みんなが私のことを女性として見ていない気がして、自分自身で作り上げた“ビリー像”に囚われすぎることもある。あのツアーの映像はまさしくそれを表現したものなんだ。あれは、『この服の下には体が隠れている。でも、あなたにそれを見ることはできない。もったいないって?でも私の体は私のもので、あなたの体はあなたのもの。自分の体だけが本当の意味で“自分のもの”。私はいつでも見たい時に見ることができるし、見せたい時に見せる』っていう私からのメッセージ」と、日本でもテレビなどで取り上げられて大きな話題になった動画の真意について自らの口で説明した。

 ちなみに、“求められていると感じたことがない”からといって、恋愛に奥手になっているわけではないが、ある男性と良い関係を築けていたにもかかわらず、ビリーのほうが彼の優しさにつけこんでしまったせいで破局を迎えてしまったことが尾を引いて、今は誰にも魅力を感じない状態に陥っているそう。ただしビリーは「何が起きてるのか自分でもわからないけど、実際のところ、それはそれでかなりイイ感じ」と、現状に満足していることを明かしている。(フロントロウ編集部)

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