日本のテーマパークの新型コロナ対策が海外でも話題
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために2月末から臨時休園している、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドが賛同企業として名を連ねる、東日本・西日本遊園地協会が合同で発表した新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの内容が海外のディズニーファンのあいだで話題になっている。
客と従業員の健康管理、施設の清掃や消毒、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、十分な換気、客と従業員のマスク着用義務など、テーマパークに限らず公共の場所ではどれも当たり前になってきている感染拡大予防策がずらっと並ぶなか、「お化け屋敷の“お化け”は客に近づきすぎてはいけない」、「キャラクターやヒーローとのハイタッチや接触は控える」「ジェットコースターなどの絶叫マシンで大声を上げたり、叫んだりしない」など、テーマパークならではの禁止事項も。
なかでも海外のディズニーファンが食いついたのが、“アトラクション内で叫ぶの禁止令”。今回、東日本・西日本遊園地協会が合同で発表したガイドラインのすべての項目に、東京ディズニーランド&東京ディズニーシーが従うかどうかは現時点では不明だが、少なくともアメリカ国内で営業再開が決まっている複数のテーマパークのガイドラインには“叫ぶの禁止”という項目は盛り込まれていないことから、ネット上に「さすが日本。厳しいな」「思いっきり叫ぶのがスペース・マウンテンの醍醐味なのに」「スプラッシュ・マウンテンのあのクライマックスで叫べないのか」といったリアクションがあふれた。
ちなみに、5月に営業再開した上海ディズニーランドでは、キャラクターと直接触れ合うことができるキャラクターグリーティングや、キャラクターとの至近距離での写真撮影を当面のあいだ禁止するなど、東日本・西日本遊園地協会のガイドラインに盛り込まれている内容と同じような感染予防策が取られている。
また、東京ディズニーランド&ディズニーシーよりひと足先の6月8日に営業を再開するユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、ゲストにアトラクション体験中を含むすべてのシチュエーションでのマスク着用を義務づけていることから、叫ぶのは禁止していないようだが、一応、公式サイトで東日本・西日本遊園地協会のガイドラインも紹介している。(フロントロウ編集部)