シンガーのジャスティン・ビーバーが、長年、黒人文化(ブラック・カルチャー)の影響と恩恵を受けてきた立場として、今後、黒人に対する暴力や差別の撤廃に向けて積極的に声を上げていくことを誓った。(フロントロウ編集部)

人種差別撤廃のために立ち向かうことを約束

 アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、白人の元警察官(※)デレク・ショービン容疑者に約9分間首を膝で圧迫されたことにより、黒人男性のジョージ・フロイドが死亡する事件が発生したことをうけて、黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える抗議運動「Black Live Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」が全米各地で活発化するなか、シンガーのジャスティン・ビーバーが、これまで黒人文化(ブラック・カルチャー)に多大なる影響と恩恵を受けてきたことを明かすと同時に、今後は人種差別問題にもっと声を上げていくことを自身のインスタグラムで約束した。
※事件後に懲戒免職となり、逮捕・起訴された。

 以下、ジャスティンのコメント全訳。

 「僕は黒人文化(ブラック・カルチャー)に触発されています。

 同時に、黒人文化の恩恵も受けてきました。

 僕のスタイル、僕の歌い方、僕のダンス、僕のパフォーマンス、そして僕のファンションはすべて黒人文化からインスピレーションや影響を受けています。

 今後、僕は自分のプラットフォーム(セレブという立場)を使って、人種差別問題について学び、人種間の不平等や制度的な制圧に対して声を上げ、今最も必要とされている“変化”の一部になるための方法を見つけていきます」

 過去にドレッドヘアにした際に、“黒人文化の盗用”だとして批判を受けたこともあるジャスティン。もちろん、本人に悪気はなく、あくまでファッションの一部としてドレッドヘアを取り入れただけだったのだが、上のコメントで本人が言っていたように、ジャスティンのスタイルやファッションは黒人文化の影響を色濃く受けている。

文化の盗用(Cultural Appropriation)
ある民族の文化的要素を、その文化に属していない人たちがファッションの一部などとして安易に取り入れること。

画像: 人種差別撤廃のために立ち向かうことを約束

 白人であるジャスティンは、これまでの人生でいわゆる“白人の特権(White Privilege)”を存分に得てきただけでなく、長らく迫害されてきた黒人たちが作り上げた黒人文化の恩恵も受けてきた。そのことを自覚し反省すると同時に、今後はもっと積極的に発信し、行動に移していくことを誓った。(フロントロウ編集部)

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